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手関節のおもな病気  つづき


◎化膿性腱鞘炎

 指の腱の周囲にある腱鞘滑膜の化膿性炎症で刺し傷など指の外傷後に生じます。指から手の腫脹、発赤、疼痛が見られ、悪化すると悪寒、発熱などの全身症状も出現します。屈筋腱の化膿性腱鞘炎では、指は軽度屈曲位となり、伸展すると疼痛が増強します。細菌による化膿性炎症なので抗生物質の効果が疑わしいときは化膿している部位を手術で切開し腱の周囲をきれいにする処置が必要となります。処置が遅れると炎症が広範囲に波及し指の機能に障害を残す可能性があります。

◎指屈筋腱損傷

 指屈筋腱損傷には、開放創による腱断裂、皮下断裂、腱付着部の断裂があります。指屈筋腱には浅・深日本の腱があり、深指屈筋腱損傷ではDIP関節(最も先の関節)が、浅指屈筋腱損傷ではPIP関節(指先から二番目の関節)が屈曲できなくなります。開放性(傷のある)断裂では組織の挫滅・汚染が強くないかぎり受傷当日にすみやかに腱縫合を行うことが望ましくなります。遅くとも三週間以内に縫合を行います。挫滅がひどいときなどすぐに縫合できない場合は二次的に腱移植が行われます。屈筋腱の損傷部位により難易度が異なり、PIP関節から手のひらのMP関節までの部位での損傷では浅・深二本の腱が同時に損傷され、癒着などを生じやすいためノーマンズランドと呼ばれていました。誰も手をつけることのできない場所といったところでしょうか。以前は一時修復をせず二次的に腱移植がおこなわれていましたが、近年は鋭的損傷(断片がきれいに切れている)の場合は一時修復を行うことが多くなっています。

2011年9月29日

手関節のおもな病気  つづき


◎ヘバーデン結節

 指の最も先にあるDIP関節の変形性関節症のことを指します。中年以降の女性に多く見られ、急性期には関節の発赤、腫脹、疼痛が見られ、指をよく使うと悪化します。症状が軽快すると関節部に骨性隆起による変形(出っ張り)が残ります、いわゆる指が節くれた状態となりますが、障害はほとんどありません。症状のある時期には消炎鎮痛剤の外用薬の使用や、テーピングによるDIP関節固定を行うことが有効です。

◎バネ指

 手のひらに近い指のMP関節の手のひら側にある指屈筋腱の腱鞘炎で中年以降の女性に多く見られます。親指・中指・薬指に多く、指の屈伸時に弾発現象(指の屈伸で引っかかり)を生じますが、初期には痛みだけのこともあります。腱鞘部に腫脹や圧痛があり、指を曲げ伸ばしすると引っ掛かりが存在します。

◎デュピイトラン拘縮

 手掌部に繊維性の索状物が徐々に形成され、指の拘縮(曲がって伸ばせない状態)を生じる病気です。中年以降の男性に多く、何らかの遺伝的素因の関与が考えられています。索状物ができるのは手のひらや薬指、小指の付け根に多く、両側性にみられることもあります。
 
◎マレット指

 つき指によって指のDIP関節(一番先の関節)が少し曲がったまま、伸ばせない状態です。指を伸ばす伸筋腱の付着部がつき指により断裂し、DIP関節の疼痛、腫脹、伸展制限(完全に伸びない状態)がみられます。
 
 通常は腱のみの断裂ですが、伸筋腱付着部が骨折をともなってはく離している状態となることもあります。

2011年9月28日

手関節のおもな病気  つづき


◎とう骨遠位端骨折

 手をついて転倒すると受傷します。前腕の二本の骨のうち手首の親指側にあるとう骨の圧痛、腫脹、疼痛、変形が見られます。レントゲン検査にて診断されます。受傷機転や骨折のようすで三種類に分類されます。

・コーレス骨折:手のひらをついて受傷したとに生じ、手根骨やとう骨遠位骨片は背側(甲側)へ転位し手首はフォーク状の変形となります。

・スミス骨折:手の甲をついて受傷したときに生じ、コーレス骨折とは逆に手根骨やとう骨遠位骨片は掌側へ転位します。

・バートン骨折:関節面を含む骨片とともに手根骨が転位した(ずれた)もので、とう骨背側の骨片とともに転位する背側バートンと、掌側骨片とともに掌側へ転位する掌側バートンがあります。

治療:転位した状態を戻す整復操作を行います。よい整復位が得られればギプス固定を行います。整復位の保持が難しい場合や関節内の骨折でずれがある場合、粉砕骨折で五mm以上とう骨に短縮が生じている場合は手術が行われます。
 
 正中神経まひ(手根管症候群)が生じることがあるので注意が必要です。

◎関節リウマチによる変形

 リウマチの滑膜炎により手指関節の破壊が進行すると高率に変形が生じます。最も多く見られる変形は、手指の尺側偏移(MP関節から指が小指側へずれる)、スワンネック変形、ポタン穴変形です。変形の進行はリウマチに対する薬物療法のコントロールが行われます。

2011年9月26日

手関節のおもな病気  つづき


◎ガングリオン

 関節や腱鞘から発生するゼリー状の内容を有する腫瘤(嚢腫)です。手

関節の背側(甲側)やてくびのとう側(手のひら側)に生じることが多く

、通常は無症状ですがときに腱鞘などの痛みを生じることもあります。

治療:吸引したり、表面から押しつぶしたりしますが、再発しやすいのが

特徴です。基本的には良性であり、長期的には自然消滅することも多いの

で放置することが多いですが、痛みなどの症状を引き起こしているときに

は手術で切除されることもあります。

◎月状骨軟化症(キーンベック病)

 手根骨の中の月状骨の壊死を生じる疾患で、手関節の疼痛が主症状です

。手背の月状骨を押すと痛みがあります。原因は不明ですが聞き手に多く

、手をよく使う職業の男性に多く見られます。

診断:手関節レントゲン検査にて月状骨に硬化像や扁平化、分節化などの

変化が見られます。レントゲン検査にて変化のない場合の診断には、MR

Iや骨チンチグラフィーが有用です。

治療:手関節の疼痛がないか軽い場合にはそのまま放置します。疼痛が障

害となる場合には、とう骨短縮術や月状骨の自家腱組織との置換。部分関

節固定術など種しゅの手術が行われます。

◎舟状骨骨折

 手をついて転倒すると受傷します。手関節とう側の疼痛と親指を開いた

ときにできる手首の親指の付け根にできる二本の伸筋腱の間のくぼみの圧

痛が見られます。変形や腫脹は目立ちません。

診断:レントゲン検査にて診断されますが、通常の手関節二方向の撮影で

は見落としやすいので、この骨折を疑った場合、舟状骨撮影をおこなうか

、CTや断層撮影で精査をおこないます。

治療:骨折したばかりのときは肘から親指までギプス固定で治療します。
骨片間にずれがある場合や手根骨の背屈変形のある場合は手術が行われま

す。舟状骨骨折は偽関節(骨がつかないでそのままとなった状態)が多い

ことで有名です。

2011年9月25日

手関節のおもな病気  つづき


◎手根部靭帯損傷

 外傷や炎症などにより手根骨(手首にある小さい骨で八つある)の配列異常が生じ、結果的に手根骨の間に関節症性変化(軟骨の変性などの変化)が進行する病態です。いずれも手首の痛みを生じますが、レントゲン検査にて配列異常が認められる静的不安定性と負荷を加えたときにあきらかとなる動的不安定性とがあります。

◎舟状ー月状離開

 手根骨のうち、舟状骨と月状骨との間に障害が出たものです。舟状骨と月状骨間の解離が生じ、レントゲン検査で三mm以上のすきまがみとめられます。進行すると舟状骨周辺の二次性の関節症となり、舟状ー大菱形小菱形骨間関節の変形やSLACと呼ばれる状態が生じます。

◎月状ー三角離開

 月状骨と三角骨との間に障害が出たもので、月状骨や舟状骨に対し三角骨は中側へむく変形が見られます。いずれも診断には通常のレントゲン検査のほか、掌背屈や側屈のなどのストレスをかけて撮影します。
 
 治療は、外傷などによる急性期の解離では靭帯を修復する手術が行われます。慢性期では症状が軽ければサポーターなど対症療法を行いますが、症状が強ければ関節固定や手根部の部分切除、あるいは部分関節固定などの手術が行われます。

2011年9月24日

手関節のおもな病気


◎変形性手関節症

◎関節リュウマチ
  
 リウマチの関節炎によってとう骨手根関節(前腕の親指側にあるとう骨と手のひらの付け根にある手根骨との間の関節)あるいは遠位とう尺関節(前腕にある二本の骨の間の関節)に破壊が生じ痛みや腫脹などの症状が出現します。とう骨手根関節の破壊が進行すると手根骨はとう骨の手のひら側に亜脱臼を生じやすくなり、手首に段差ができるような状態になります。また、遠位とう尺関節の滑膜炎が進行すると尺骨の亜脱臼が生じて前腕の回内外運動(手を前腕を軸として回転させる動き)が傷害されます。

 手首の甲側の中央に位置する指の伸筋腱(伸ばす腱)の周囲に滑膜炎がおよぶと、腱の周りに腫脹が見られ、徐々に腱断裂が生じます。この断裂は小指側から生じることが多く、最初に小指が伸びにくくなります。

 治療は手関節の装具やサポーターを使用しますが、滑膜炎が持続し骨破壊が進行する場合には関節形成手術などの手術的治療を考えければなりません。腱断裂が生じた場合には早期に手術を行うことが望ましいのですが、腱の処置だけでなく関節の処置を含めた再建術が必要となります。

◎ドケルバン病

 手関節のとう側(親指側)の骨の出っ張りをとう骨茎状突起と呼びます。この部位には親指の外転(横に開く)や伸展(伸ばす)をおこなう腱が走っていて、腱が骨からずれないように、靭帯性腱鞘とよばれるこうぞうがあります。

 この腱鞘に生じた狭窄性腱鞘炎をドケルバン病といいます。手、特に親指を過度に使用すると生じます。同部の圧痛、腫脹があり、親指の屈伸で疼痛が出現します。親指を中に入れてげんこつをつくり、そのまま手関節を尺屈すると疼痛が誘発されます。

 治療は手の使用を制限すること、サポーターやスプリントなどの装具、手首や手のひらの骨の矯正やその周りについている筋肉をよく緩めます。症状が難治性の場合は手術的に腱鞘を切開することもあります。

2011年9月21日

肘のおもな病気 つづき


◎肘部管症候群

 肘の内側をぶつけると小指に痺れが出る場所がありますが、その場所で尺骨神経が圧迫を受けることにより発症します。原因は肘の変形性関節症・ガングリオンなどや、小児期の骨折による外反肘・内反肘のどの変形です。

 中高年の男性が多く、肘の痛みと薬指・小指と小指球(手のひらの小指側のふくらんだ部分)の痺れが出ます。指の甲側もシビレがでるのが特徴です。進行すると手の中にある指を横に開閉する筋がやせて、指先で物をつまみにくい、小指が曲がって伸ばせないという症状が出ます。圧迫部位では神経を軽くたたいても指先にシビレを感じます(チネル徴候)。肘を曲げたままの状態を続けるとシビレが増強します(ひじ屈曲テスト)。末梢神経伝達速度検査や筋電図検査をおこないます。

 治療は急激に発症したようなっ外傷の要素のある場合には、肘関節の安静をとり伸展位での固定を行ったり、副腎皮質ステロイドの注射が行われますが、一時的で手術が最も効果があります。手術は、上腕骨の肘の内側の骨を切除する方法や神経の走行を内側に移す方法などがあります。

2011年9月18日

肘のおもな病気 つづき


◎野球肘

 投球動作では肘が外反する(外に折れ曲がる)ような力がかかります。このため、肘の内側にひっぱる力、外側に圧迫力が働き、これが繰り返されることで発生した肘の障害を野球肘といいます。内側型と外側型があります。

◎野球肘(内側型)

 症状は肘内側の腫脹や疼痛、投球動作での肘の痛みです。肘の内側にひっぱる力が働き、肘の内側の屈筋群付着部の炎症や内側の靭帯が伸ばされて不安定性が生じます。肘を強制的に外反するとゆるみが感じられます。

 治療は運動後の肘のアイシングや炎症鎮痛作用のある外用薬の使用など消炎処置などのほか、投球動作の回数を制限することや、投球ホームの改善、肩、背中周りの骨格や筋肉のバランスをとる治療を行います。大人で肘の不安定性が強い場合には靭帯再建の手術をおこなわれることもあります。

◎離断性骨軟骨炎(外側型野球肘)

 上腕骨小頭(上腕骨の関節部分の外よりの場所)に繰り返し加わる外力によって骨端障害が生じたものです。発症するのは少年期で、野球の投球動作をたくさん行う投手に多く発生します。

 症状は肘の運動時痛や可動域制限、拘縮です。病気が進行すると軟骨がはがれ遊離体(関節ねずみと呼ばれます)となります。この遊離体が関節の隙間にはさまりロッキング症状(関節が動かなくなる)をおこします。レントゲン検査では上腕骨小頭の部分に変化が見られ、側面断層撮影やCTにより離断した骨軟骨片が確認できます。

 病変が小さければ運動制限などの安静のみで経過を見ますが、大きいものは手術により固定します。遊離体が生じてロッキング症状があるものは関節鏡などで摘出します。

2011年9月17日

肘のおもな病気 つづき


◎上腕骨か上骨折

 手をついて転倒することにより受傷します(特に子供に多い)。肘周辺の腫脹、疼痛、変形が見られます。合併損傷として神経損傷(特に前骨間神経まひ)や動脈損傷があり、麻痺の症状や循環障害には注意を要します。血行障害による前腕筋の壊死(ホルクマン拘縮)が生じると重篤な機能障害をきたします。

 治療は、子供では整復位が得られればギプス固定を行います。整復位の保持が難しい場合はベット上で持続的に牽引を行うか、手術的に金具で固定することになります。後遺症としては内反肘変形が生じやすいことが上げられます。大人では転移がない場合を除き原則手術になるでしょう。

◎ホルクマン拘縮

 筋膜でかこまれた筋の区画のなかの圧力が急激に上昇し、循環障害から最後は筋壊死に至る状態を筋区画症候群と呼びます。ホルクマン拘縮はこの筋区画症候群が前腕部に生じたもので、前腕以外の筋、神経が虚血壊死におちいり高度の手の変形、拘縮を生じる病態です。

 上腕骨か上骨折などの骨折、軟部組織損傷、動脈損傷、上肢圧迫、やけどなどで生じます。前腕の筋内の圧力が上昇し、前腕の強い疼痛、腫脹、循環障害、麻痺などの症状が多くは受傷から数時間〜十数時間以内に出現します。急性期で内圧が30mmHg以上では圧を減ずるため上腕遠位から手のひらまで筋膜切開をおこない圧力を減少させる手術を緊急に行います。

◎肘内障

 2〜5歳の子供で手をひっぱって発生します。急に泣き出して上肢を動かさなくなります。原因は前腕の二本の骨のうち、肘の外側にあるとう骨の関節に当たる部分が牽引されることにより靭帯の中にもぐりこみ、戻らなくなるからです。肘と前腕を持ち前腕を外側へ回す、もしくは内側へ回しながら肘を屈曲すると整復されますが、ときに整復されにくいこともあります。肘内障は繰り返しておこることがしばしばありますが、成長とともに発生しなくなります。

2011年9月15日

肘のおもな病気 つづき


◎上腕骨内側上か炎(ゴルフ肘)

 肘の内側の骨の出っ張りである上腕骨内側上かの部位の炎症で、手首を掌屈(手首を手のひら側に曲げる)する筋がついている場所で、物を持って手関節を掌屈すると痛みが出ます。こぶしを作り手関節を抵抗を加えながら掌屈すると疼痛が増強します。

 治療は上腕骨外側上か炎に準じた治療を行います。

◎内反肘

 肘の部分で前腕が内側へ変形している状態をいいます。正常では手のひらを上に向けて肘をまっすぐに伸ばすと、上腕の軸に対して前腕の軸はやや外側をむいています。(10〜15度程度外反しています)。内反肘ではこれに対して前腕の軸が内側へ向いている状態になります。

 内反肘の原因として、先天性では上腕骨の滑車(肘の関節を作っている部分)の形成不全、先天性とう尺骨癒合症などで生じます。後天性(外傷などの生後の何らかの理由によるもの)の原因としては、子供の上腕骨か上骨折に代表される肘近傍の骨折後の変形治癒や骨端線障害で生じます。変形を矯正するためには、骨を切る手術が必要となります。

◎外反肘

 内反肘とは逆に上腕の軸に対して前腕の軸が正常(10〜15度程度外反)より外側を向いている状態をいいます。原因として先天性では先天性とう骨頭脱臼など、後天性では上腕骨外か骨折後の偽関節や変形治癒、上腕骨小頭骨折、とう骨頭骨折や脱臼などで生じます。外反肘では肘の内側にある尺骨神経が肘を曲げると伸ばされるため、数年から数十年して徐々に麻痺が出現する遅発性尺骨神経まひとなりやすいことが知られています。

2011年9月14日

肘のおもな病気 つづき


◎関節リュウマチ性肘関節炎

 リウマチのタイプのうち、多関節破壊型やムチランス型で見られ、多く

は左右両側に生じます、関節の疼痛、熱感、腫脹などの関節炎の症状がみ

られ、進行すると肘の可動域が制限されたり、逆に骨吸収により関節が弛

緩し、ぐらぐらする状態となることもあります。
 
 リウマチの症状として肘の障害が生じているため、リウマチの全身的な

治療を行うことが重要です。肘の関節炎症状が軽ければサポーターや装具

などによる治療を行います。手術ではリウマチによる滑膜の増殖があって

も関節破壊が少なければ滑膜を切除する手術、進行していれば人工関節の

手術が行われる場合があります。

◎上腕骨外側上か炎(テニス肘)

 肘の外側にある上腕骨の出っ張りを外側上かと呼び、前腕にある手首を

背屈する(手首を甲の側へ持ち上げる)伸筋がついている場所です。上腕

骨外側上か炎はこの部分の炎症で、手関節の背屈運動を繰る返すことによ

って生じます。

 腱鞘炎あるいは付着部炎とおなじで中年の女性に多くみられます。上腕

骨外側上か部を押すと痛みがあり、手首の運動、特にフライパンなどを持

って手関節を背屈すると強く痛みます。

 治療は手をなるべく安静にし、サポーターやテニス肘バンドなど外側上

かのややさきの前腕部を圧迫すると痛みが減ります。その他シップや消炎

鎮痛剤の外用薬、筋のストレッチや、肘から手首まわりの骨のバランスと

、そこについている筋肉のほぐしを行います。

2011年9月12日

肘のおもな病気


◎変形性肘関節症

 ひじ関節の外傷後や過度の使用により生じます。特に力仕事などで長期間関節に負担がかかると生じます。ひじ関節の運動時の痛みがあり、関節の可動域が徐々に制限され、肘が曲がりにくくなるあるいは伸びにくくなるといった症状が出ます。関節部分を押すと痛みがあり関節に腫脹が見られます。レントゲン検査では関節の隙間が狭くなり、周囲に骨の棘が形成され、関節の骨が硬化して白く見えるなどの関節症による変化が見られます。
 治療は症状が軽ければ肘の負担をなるべく減らすこと、サポーターの使用、消炎鎮痛剤の使用など。拘縮や疼痛が強く日常生活動作が傷害されていれば、骨棘の切除などやもしくは関節形成、あるいは人工関節置換術などが行われます。肘の内側を走行している尺骨神経が骨棘などにより圧迫を受け肘部管症候群を生じることがあります。

◎肘関節遊離体

 関節内に遊離した骨や軟骨の組織を関節内遊離体と呼びます(関節ねずみ)。肘関節で遊離体が生じる原因としては、離断性骨軟骨炎や関節の外傷による骨・軟骨はく離、変形性肘関節症、滑膜性骨軟骨腫症、関節リュウマチなど多くの疾患があります。
 典型的な症状は遊離体が関節の隙間にはさまるロッキング症状(関節が動かせなくなる)で、肘の運動時痛や可動域制限が生じることもありますが、ロッキングを生じなければ無症状のこともあります。骨組織を含む遊離体はレントゲン検査にて確認できます。ロッキングなど症状があるものは関節鏡などで遊離体を摘出します。

2011年9月11日

上肢のおもな病気


◎上腕骨頸部骨折

 上腕骨頸部骨折は中高年に多く、転倒などで肩の外側をぶつけたり、手や肘をついたりすると生じます。肩の外側で三角筋の部分の腫脹、疼痛を認めます。運動痛があり、腕を動かすことができません。骨折の仕方により治療が異なります。ずれのない骨折では保存治療となります。上肢を三角巾と包帯などで固定してはれや痛みが減るとともに、上肢をぶらぶらさせる運動等を開始します。骨形成がみられたら徐々に運動を増やします。
 転移のあるもののうち、二つに分かれている骨折では整復が不十分である場合や三つ以上に折れている骨折では手術で骨折部を固定されます。

◎病的骨折

 腫脹などにより骨の強度が不足する状態となった結果、通常では骨折を生じないような外力でも骨折を生じ、そのような骨折を病的骨折といいます。上腕骨では、骨嚢腫、動脈瘤性骨嚢腫、骨組織球症などの腫瘍類似疾患、骨肉腫や軟骨肉腫、骨悪性繊維性組織球腫などの骨悪性腫瘍、がんの骨転移などで生じます。
 治療は疼痛を軽減するため、急性期には上肢の固定、鎮痛剤の投与などが行われますが、その後は原因となっている疾患の治療に準じます。

◎投球骨折

 投球動作では腕を振るときに上腕骨を外側へひねるような力が加わります。この力によって上腕骨の骨幹部(中央あたり)にらせん状の骨折を生じることがあり、これを投球骨折といいます。同じ様な骨折は腕相撲でも生じることがあります。
 骨折部の転移が少なければ固定をおこないます。転移が大きく整復できないときや、とう骨神経まひが合併しているときは手術が行われます。

2011年9月 7日

肩のおものな病気 つづき


◎反復性肩関節脱臼

 外傷による肩関節の初回脱臼以後、上肢の運動に伴い脱臼が繰り返されるものを反復性肩関節脱臼といいます。外転・外旋位(からだの脇で投球するときの姿勢)で脱臼しやすく、症状としてはこの状態での不安感や脱臼時の疼痛・違和感などがあります。自然に整復されることもあります。
スポーツや日常生活に支障がある場合は損傷された軟部組織を修復する手術などがおこなわれます。

◎鎖骨骨折

 転倒などによる肩の側面からの外力により生じます。鎖骨部の腫脹、疼痛、変形が見られ上肢の挙上が制限されます。レントゲン検査により骨折が診断されます。中央三分の一の骨折では鎖骨バンドなどによる固定で治療するのが基本ですが、遠位端の骨折で烏口鎖骨靭帯が断裂している場合や骨片が皮膚を突き破りそうな場合などは手術適用となるでしょう。

◎肩鎖関節脱臼

 鎖骨骨折と同様で転倒などによる肩の側面からの外力により生じます。肩鎖関節は鎖骨と肩甲骨との間の関節で、鎖骨を方のほうに触れていくと前のほうに曲がっている部分があり、その2〜3センチさらに外側にあります。この部分に痛みがあり、脱臼があきらかであれば突出による変形が見られます。上肢を挙上すると痛みを感じます。レントゲン検査により肩鎖関節のずれが確認できます。
 程度が軽ければ治療は上肢の安静が中心で、絆創膏固定のうえ三角巾や包帯で固定しますが、放置しても時間とともに痛みはなくなり変形だけが残ることが多いでしょう。ずれが大きい場合には肩鎖靭帯、烏口鎖骨靭帯が完全に断裂しているため手術となります。

2011年9月 5日

肩のおもな病気 つづき


◎石灰沈着性棘上筋腱炎

 肩の腱板に石灰沈着する急性炎症で、発症時は夜も眠れないほど疼痛が強いのが特徴です。レントゲン検査で腱板に石灰沈着が見られます。消炎鎮痛薬、副腎皮質ステロイド薬の腱峰下滑液包注射が有効です。急性期には石灰の穿刺吸引もおこなわれます。石灰は炎症の消失とともに収集される傾向にあります。

◎野球肩障害

 投球動作を繰り返すことにより肩関節周囲に炎症や損傷などが生じ、投球動作により痛みが生じる状態です。痛みを生じる部位としては、腱板その他の腱組織、関節唇(関節を作っている肩甲骨側のくぼみの周囲にある軟骨)、肩甲骨と上腕骨をつないでいる肩甲上腕靭帯、腱板の周囲に存在する滑液包などでいずれも局所への過度の負担がかかることによって炎症性変化や損傷が生じたものと考えられます。投球動作は全身運動であるため、時には下肢の問題により肩に負担がかかっているような場合もあり、投球フォームのチェックをおこない問題を見つけ出すことが重要です。

◎肩関節脱臼

 転倒などにより肩関節が脱臼する外傷です。ほとんどは前方への脱臼で、肩の疼痛のため腕は動かせなくなり肩関節前方に脱臼した骨頭を触れます。レントゲン検査により脱臼を確認できます。関節か(関節を作っている肩甲骨側のくぼみ)のふちや骨頭の骨軟骨が脱臼字にすれて損傷を生じたり、大結節の骨折を合併することがあります。治療はすみやかに脱臼を整復することが必要で、時には麻酔をかけて整復します。整復後は上肢を安静にし、時間の経過ともに徐々に運動を開始します。合併症としてエキカ神経まひ、反復性肩関節脱臼があります。

2011年9月 4日

肩の主な病気


◎頸肩腕症候群

 頸部、肩、腕から手にかけての痛み、しびれ、筋力低下、循環障害などの自覚症状を呈する病気で原因が特定できないものを指します。多くはパソコンなど上肢を長時間使用する環境で頸部から肩、上腕にかけての筋の疲労などに伴って発症し、自律神経症状などが加わります。頸椎症や頸椎椎間板ルニアなどの頸椎疾患や胸郭出口症候群、肩関節疾患の一部などにおいても同様の症状が出ることがあり、これらの病気を鑑別する必要があります。

◎肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)

 肩には腱板という幅広い腱が存在します。この腱板は肩関節の外転(腕を上に上げる動き)や外旋(腕を外へねじる動き)運動をおこなうときに働きますが、肩関節周囲炎ではこの腱板に加齢の要素が加わって炎症が生じ、外傷がないのに痛みが持続する状態となります。
 40さいくらいからあきらかな誘因がなく発症して、腕を上げるときの痛みや夜間など自発痛(動かさなくても痛みがある状態)が生じます。痛みのために上肢を動かさないでいると徐々に関節が拘縮(運動範囲が狭くなる)します。数ヶ月から一年程度で徐々に痛みは改善しますが、拘縮を生じると疼痛が長く残ることがあります。

◎肩腱板障害

 腱板という腕を上げる働きをしている腱が切れるため、上肢挙上障害(腕が上がらない)あるいは挙上するときの方が痛むなどの症状が出る疾患です。中年以降に生じ、手の過度の使用や加齢によって腱板に磨耗や変性が生じたために比較的軽い外傷で発症します。典型例では腕を90度まで介助してもち上げた状態で、そのままの位置を続けるようにさせて支えている手を離すと、その位置を保つことができず腕が落ちてしまいます。また、挙上できる鈴では70度あたりまで外転すると疼痛が生じますが、その位置を過ぎれば痛みが減少する症状がみられます。これは腱板がついている上腕骨の大結節が肩の肩峰に近づき、腱板が間にはさまり痛みが出るためです。

2011年9月 3日

末梢神経損傷


 それぞれの外傷による神経損傷で、運動まひ、知覚麻痺、筋萎縮、自律神経障害を生じます。末梢神経損傷の重症度は、1まひが一時的で数ヶ月以内に完全に自然回復するもの、2自然回復するが、神経が切れており、神経は徐々にしか伸びないため回復に時間がかかるもの、3神経が切れておりそのままでは回復しないもの、の三種類があります。外見からは区別できません。神経幹刺激試験、末梢神経伝達速度検査、筋電図検査などが必要です。
 感覚や筋力が回復する時間は限られており、3の場合には遅くとも数ヶ月以内に手術を受ける必要があります。

◎腕神経叢損傷

 頸椎から手にいく神経は5本ありますが、これらが外傷によりひっぱられて生じる神経損傷です。オートバイ事故や転落事故、重いものの落下などで起こります。分娩時にも生じることがあります(分娩まひ)。損傷された神経の数や部位によりまひの型が異なります。脊髄から神経が引き抜かれている(引き抜き損傷)は修復不能です。神経を展開して損傷部を確認し修復可能であれば神経移植術を、不能であれば神経移行術をおこないます。

◎とう骨神経損傷

 上腕骨中央部の骨折や肘上での骨折、睡眠中の圧迫、上腕部への注射などでおこります、症状としては手首や指を伸ばすことができなくなり(下垂手)、手の甲の親指と人差し指の間の部分の感覚がにぶくなります。

◎正中神経損傷
 
 前腕屈側の切創、上腕骨か上骨折などでおこります。親指から中指までと、薬指の親指側と、手のひらの感覚が傷害されます。手首を手のひら側に曲げる筋の一部、親指ー中指の指屈筋、短母指外転筋がまひします。

◎尺骨神経損傷

 肘周囲の骨折に合併することがあります。症状は肘部管症候群と同じです。

◎総ひ骨神経損傷

 膝の靭帯損傷、ひ骨小頭(膝の外側や後ろにある骨の出っ張り)の圧迫などでおこります。症状としては足首や足の指が上へ持ち上がらない下垂足や、足の甲や下腿の外側がしびれたりします。

2011年9月 1日


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