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皮膚のおもな病気 つづき


◎貨幣状湿疹

腕、下肢、腰や臀部にばらばらと出てくるコイン状のジクジクシタ湿疹で

す。かゆみが強く、かさぶたを作ってきます。治ったあとも色素沈着が長

く残ります。

 アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性皮膚炎のある人によく見られます。原因

は細菌感染後のアレルギーと考えられています。

 全身に、ジメジメしたブツブツ(漿液性丘疹)が出てくることがありま

す。これは自家感作性皮膚炎と呼ばれるもので、貨幣状湿疹に良く伴いま

す。

 治療では、抗生物質の入った副腎皮質ステロイド薬の外用と抗アレルギ

ー薬の内服薬が使われます。自家感作性皮膚炎を起こしている場合は、副

腎皮質ステロイド薬を短期間内服することもあります。

◎自家感作性皮膚炎

 貨幣状湿疹、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎などの湿疹症状の悪化とと

もに、全身に赤い、あるいはジメジメしたブツブツ、小さな水疱などが出

てきます。かゆみがあり、ときに、体がだるくなることもあります。

 もともとの湿疹、皮膚炎の治療を行うとともに、副腎皮質ステロイド軟

こうの外用や、抗アレルギー薬の内服が行われます。副腎皮質ステロイド

薬の短期間内服することもあります。

2011年12月30日

皮膚のおもな病気 つづき


◎手の湿疹

 手の甲あるいは指の皮膚にできる湿疹です。色々な形があり、女性だけでなく、男性にもできます。

 症状としては、手の甲の皮膚に、まるいジメジメした局面を作ってくる貨幣状湿疹の型のものがあります。指の間から手の甲にかけて、赤くなってかゆいものがあります。指の側面が赤くなって、小さな水ぶくれがいっぱい並んでいるものもあります。

 原因としては中性洗剤などがあげられています。これで油が良く落ちるように、皮膚表面の脂も落ちてしまい、皮膚の表面はかさかさして荒れてきます。

 そのため、刺激を受けやすく、湿疹が起こってくるわけです。このとき、水仕事をやめると、簡単によくなります。アトピー素因のある女性に良くできます。水仕事中の水の汚れも湿疹の原因になっています。

 副腎皮質ステロイド軟こう、保湿クリームの外用薬が使われます。予防として、水仕事をしたあとに、手の手入れを入念にすることです。水道水などできれいに洗剤を落とす。そのあと、やわらかく乾いたタオルできれいにふき取って乾かす。そのあとにハンドクリームを丁寧にすり込んでおく。ゴム手袋を水仕事中に使うことも大きな予防になりますね。

2011年12月29日

皮膚のおもな病気 つづき


◎接触性皮膚炎(かぶれ)

 外側からの刺激が直接皮膚にはたらいて、その部分に限って起こる湿疹

性の病変です。接触部位に一致して赤く腫れ、ブツブツが出てきます。又

、丘疹が小水疱となって破れ、ジメジメして、ほてる感じのすることもあ

ります。炎症が強いと赤くなった部分が全体にはれてくることもあります

。慢性の、かぶれ、では、皮膚が厚く、かたくなるとともに、表面が粗く

なります。

 原因としては、酸、アルカリ、その他の毒物の接触のように、ただ一度

でも刺激がはたらいて、その直後にあらわれる(毒性、一次刺激性)物と

、何回か繰り返して刺激がはたらいているうちに起こるもの(アレルギー

性)とがあります。

 毒性、一次刺激性の、かぶれ、は、濃度が高かったり、作用時間が長い

と、誰にでも起こるものです。いっぽう、アレルギー性の、かぶれ、は、

低い濃度でもおこり、個人の体質が関係してきます。重金属(ニッケル、

クロムなど)やうるしなど多くの物質がアレルギーを起こします。

 治療としては、副腎皮質ステロイド軟こうの使用が基本です。抗アレル

ギー薬、抗ヒスタミン薬の内服が併用されます。広範囲であったり、炎症

症状が強く、腫れがひどいときは、副腎皮質ステロイド薬の内服がありま

す。

 予防として、かぶれの原因を確かめるパッチテストがおこなわれます。

確認できた原因物質には、接触しないことが予防になります。


◎化粧品のかぶれ(化粧品皮膚炎)

 顔面の黒皮症(顔が黒くなる)や、香水やオーデコロンがついた皮膚に

直接日光がはたらくと、皮膚が黒くなる、ベルロック皮膚炎は、ほとんど

見られなくなりました。しかし、化粧品の使い方を誤って、皮膚炎を起こ

したり、化粧品が毛穴につまって、ニキビになったりすることも良くあり

ます。

2011年12月28日

皮膚のおもな病気 つづき


湿疹

症状として急性型と慢性型とがあります。急性型は1かゆみが強く、2皮膚は赤くなってジメジメし、3皮膚の変化はさまざまで、ひとつのうちに多くの発疹型は含まれています。

 つまり、はじめは粟粒ほどの大きさの、小さな水疱を持った丘疹で、これが点状に散在しています。だんだんむらがって、それらが固まってきます。そのまわりには、新しく小さな丘疹ができてきます。引っかくと、皮膚が破れて、ジメジメした皮膚面をつくってきます。このために、湿疹と呼ばれます。さらに、このうえにほこり、細菌、皮膚からはがれてきた老廃物がまじって、かさぶたをつくってきます。

 この急性湿疹のとき、適当な治療がなされないと、だんだん皮膚が厚く、かたくなってきて、表面が粗くなってきます。これが慢性湿疹です。

 原因としては、はっきりわからないことが多いです。

 治療は基本的には副腎皮質ステロイド軟こうの使用が基本です。湿潤していたり、細菌感染が加わっているものに対しては、抗生物質を含むステロイド軟こうが使用されます。

 広範囲のもの、かゆみが強いものでは、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服が併用されます。夜間かゆみが強くなるときは、就寝30分前に抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、あるいはそのほかの睡眠薬が使用されます。

2011年12月26日

皮膚のおもな病気


湿疹と皮膚炎
 湿疹と皮膚炎は皮膚に炎症を起こしているいる病気で、ほぼ同じ意味の病名です。皮膚が赤くなって、ブツブツがでたり、皮膚表面が粗くなったりします。かゆみの強いのが特徴です。皮膚病の中ではありふれたものです。外来性の刺激、特に接触物質の毒性やアレルギーによって起こるのが接触皮膚炎(かぶれ)です。その他の刺激、生まれつきの体質などによっておこることもあります。しかし原因のはっきりしないことも多く、こういう場合を、湿疹と呼ぶこともあります。
 
 一般に、湿疹とかぶれの違いは。

1かぶれは、外から皮膚に作用したものがわかりますが、湿疹では、外部からの刺激ははっきりしません。

2かぶれでは、外から刺激がはたらいたところだけ、つまり接触した部位の皮膚に一致して境界がはっきりした病変をつくります。いっぽう、湿疹ではそれがはっきりしません。

3かぶれは湿疹に比べて、炎症症状が強く、赤みもはれもひどく、水疱をつくることもあります。自覚的にも、ほてる感じ(痛がゆい)があります。湿疹ではこれがなく、かゆみが強いものです。

 この区別を知っておくと、こう薬療法中に、こう薬でかぶれたかどうかを知ることができます。つまり、ほてりがだんだん加わってきたら、こう薬かぶれの可能性があります。

 湿疹、皮膚炎に含まれる皮膚病として、湿疹、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、手の湿疹、皮脂欠乏性皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎などがあります。

2011年12月25日

皮膚の病気 かゆみ つづき


治療の仕方

かゆみをとめる薬は止痒やく(しようやく)と呼ばれています。

■内服療法
 
・副腎皮質ステロイド薬
 アレルギー症状や炎症症状が強いときに使われます、副作用に十分注意する必要があります。

・抗ヒスタミン薬
 かゆみを起こす原因であるヒスタミンを抑える薬です。

 神経質で、いらいらしていて、かゆみが強いときは、精神安定作用が強い抗ヒスタミン薬が効きます。

・抗アレルギー薬
 内服薬ですが、ヒスタミンなどのかゆみの元になる物質が細胞から出てこないようにする薬です。一般に抗ヒスタミン薬より、アレルギー症状を抑え、かゆみを止める働きが強いといわれています。

・精神安定薬
 かゆみをとめるのに使われていますが、おもに心因性のかゆみが現れている人に使われます。ただ、自分でで勝手に使わないほうが良い薬です。

 他に、古くから使われているものに、カルシウムがあります。これは神経を鎮めるとともに、血管壁を丈夫にして皮膚の腫れをひかせ、かゆみをとめてくれます。

■こう薬療法

 こう薬の中にかゆみ止めが含まれている物を使います。

 ただし、皮膚の一部に限局しているものに使われるのであって、広範囲の全身に広がっているものでは、必ず内服療法を併用することが必要となるでしょう。

■光線療法

 人工太陽灯照明が一時的にかゆみをとめることがあります。人工太陽灯に用いられる光線は長波長の紫外線で、アトピー性皮膚炎や乾癬の治療に効果があります。

2011年12月24日

皮膚の病気 つづき


かゆみ

かゆみは皮膚病の特徴のひとつです。かゆみを伴う皮膚病は少なくありません。

◎かゆみの原因

 かゆみの原因となるものには色々あります。皮膚の摩擦、圧迫、温度の変化などの物理的な刺激でもおこってきますが、何か毒物が皮膚の中に入ってはじめて起こるものもあります。こういったかゆみをおこすものは、起痒物質(きようぶしつ)と呼ばれています。

 例えば、じんましんはアレルギーであるといわれています。このときは、ヒスタミンと呼ばれる有害なアミンが出てきています。そこで、ヒスタミンのはたらきを抑える抗ヒスタミン薬により、この毒素のはたらきがなくなるので、かゆみが止まるわけです。
 
 かゆみと痛みとは同じ感覚です。ただ、痛覚神経の末端に働く刺激が強いと、それを痛みと感じ、弱い刺激だとかゆみになってくるというように、刺激の強弱で二つに分かれてくるものです。例えば、毒素の強い蜂に刺されると痛くて、蚊にさされたときのように弱い毒素では、かゆみになってきます。もちろん、その中間の感覚が現れることもあります。そのときは、私たちは痛がゆいという表現をしているわけです。

■かゆみの色々

 かゆみがあるとき、それが自然に強くなったり、弱くなったりすることがあります。一般に寝床に入ると、かゆみは強くなる傾向があります。温まって皮膚が充血してくるからです。同じことは、お酒を飲んだ後でも起こります。痒いときの飲酒はできるだけ控えることです。

 いらいらしたり、緊張すると、かゆみが強くなりますが、逆に仕事に夢中になっている間は、かゆみをすっかり忘れているということもあります。かゆみは精神状態に支配されます。そこで、精神を落ち着かせるだけでも、かゆみは軽くなります。

 また、神経質な人ほどかゆみを強く感じますし、のんきな人ではそれほど感じないのも、こういうことがあるからです。

2011年12月22日

皮膚の病気 つづき


発疹の種類

 皮膚にでき、目で見て、手で触ることのできる病変を発疹と呼び、色々なものがあります。

■紅班
 皮膚と同じ高さの赤い斑点で、境界がはっきりしています。皮膚毛細血管の拡張によるもので、圧迫すると赤みが消えます。全身の皮膚が赤くなった状態は、紅皮症と呼びます。

■丘疹
 皮膚面から少し高まったもので、多くは赤みをおびています。丘疹の頂点に小さな水泡をもっているものは、湿疹に固有のものです。これは、引っかくと表面の皮膚が破れて、水が出て、じめじめしてきます。このため湿疹という名があるわけです。虫に指された後のように膨らんでいるものは膨疹といいます。じんましんに特有の発疹です。

■水泡(水ぶくれ)
 透明な液体が皮膚にたまったものです。これがにごって黄色になり、うみをもつと、のう胞といわれ、とびひの発疹です。

■かさぶた
 水泡やのう胞が破れると、皮膚のはがれたものが外のほこりと一緒になって内容の液体とまみれ、厚く固まったものを作ります。これらがかさぶたです。ちがまじっているとけつか、うみがまじってきいろいかさぶたをつくるとのうかといいます。

■きれつ(ひび、あかぎれ)
 皮膚にできる線のように細い裂け目で、ほとんどは角質から表皮にできますが、時に真皮におよぶ深いものもあります。乾燥や炎症によって起こります。手足、特に手の指、足の裏によくできます。

■びらん(ただれ)
 表皮の一部がはがれ(たとえば靴ずれのように)、また水疱、のう胞が破れて、鮮紅色のただれた皮膚面をむき出しにしている状態です。これは、表皮だけがはがれてできるので、治ればあとを残しません。

■潰瘍
 深く真皮や皮下組織に及ぶ皮膚の欠損で、治ったのちにあとを残します。

■結節・腫瘤(こぶ)
 皮膚が盛り上がり、かたまりを作った状態で、結節より大きいと腫瘤と呼びます。皮膚腫瘍の多くは、結節や腫瘤を形成します。
 皮膚病では、ひとつの病気の発疹は一種類とは限らず、どうじに二種類以上の発疹を持っているものが少なくありません。また、例えば水疱→のう胞、水疱→びらん→かさぶたといったように、ひとつの発疹からだんだん他の発疹に移り変わっていって、同時にいくつかの発疹が混じっていることも良くあります。

2011年12月21日

皮膚の病気 つづき


■保湿のための外用薬

1 ビタミンA軟膏
 ビタミンAを含んでいるもので、これにビタミンD、Eを配合しているものもあります。乾燥してかさかさした脂気のない皮膚、あるいは角層が厚くなっている皮膚の治療に用いられます。手や顔のあれる人は常用すると良いでしょう。

2 尿素軟膏 
 尿素を含む軟膏で皮膚の一番外にある角質の水分保持を高め、角質をやわらかくしてはがれやすくする作用があります。乾燥した皮膚をしっとりさせたり、する治療に使われます。

3 ヘパリン類似物質含有軟膏
 皮質欠乏性の乾燥皮膚に最近良く用いられています。

■光線療法

 日光光線のうち、波長の長い赤外線は温熱作用、中間の可視光は視覚作用、短い紫外線は種種の物理化学作用をもっています。

1 日光療法
 単純の日光浴でも健康保持に有効ですし、ビタミンD合成にも役立ちます。しかし、過剰の日光浴は紫外線による皮膚障害のもとになります。

2 赤外線療法
 温熱作用により、毛細血管を拡張・充血させます。消炎鎮痛作用、結構改善作用があります。凍傷、しもやけ、下腿の潰瘍などの治療に使われます。

3 紫外線療法
 紫外線の中でも波長の長い長波長紫外線を光増物質であるメトキサレンと併用して広く治療に使われています。乾癬、アトピー性皮膚炎、皮膚の悪性リンパ腫などに、また人工透析をしている人におこる頑固なかゆみにも有効です。

■レーザー治療

 レーザーエネルギーの熱作用で組織を破壊して治療します。メラニン色素を破壊して色を薄くするレーザー、血管を破壊して赤い色をうすくするレーザー、組織を焼いて小さな腫瘍などを破壊するレーザーなど目的に応じた異なるレーザー装置があります。

 老人性色素班などの色素班、単純性血管種やいちご状血管種もレーザー治療が効きます。毛の毛細胞を破壊して脱毛治療にもレーザーが使われています。このようにレーザーは色素性病変の治療や一部では美容目的でも頻繁に使われますが、レーザーの効く病気と効きのよくない病気とがあります。

2011年12月19日

皮膚の病気 つづき


◎皮膚病の治療法

 皮膚病の治療には色々な方法があります。皮膚科専門医とよく相談して、病気にあった治療法を選択することが大切です。治療法を大きく分けると、外用療法、内服療法、外科療法、光線療法、レーザー療法、その他の治療法があげられます。外用療法は、皮膚の表面に薬(外用薬)をつけて治す方法で、皮膚病では欠かせない治療法です。

 この中で、こう薬を使うときは、こう薬療法といっています。皮膚病の家庭薬の大部分はこれです。それだけに種類も多いわけです。

 目的によって分けると、1炎症を抑えるもの、2細菌を除き、あるいは予防するもの、3カビ(真菌)、特に白癬、カンジダの治療のためのもの、4皮膚に湿気をもたらし乾燥を予防するもの、5その他に分けられます。

◎炎症を抑えるための外用薬

 炎症を抑えることが多くの皮膚病の治療となります。もちろん炎症の起きる原因、例えば細菌や真菌(カビの一種)の感染を放置したままで炎症を抑えるだけではいけません。しかし原因のよくわからない皮膚の炎症では、とりあえずの治療となります。皮膚病ではかゆみが出ることが多いので、かゆみをとめて、ひっかかないようにして、治りを早くします。これが不十分の時には、かゆみの止めの内服薬を併用します。かゆみの強い皮膚病、湿疹、かぶれ(接触皮膚炎)、じんましん、皮膚掻痒症、滲出性紅班、中毒疹、小児ストロフルスなどに用いられます。

1副腎皮質ステロイド薬の軟膏

 色々の種類のものが販売されています。その効果の強弱によって、上手に使い分けることが必要です。

副作用
いろいろなものがあります。軟膏によるかぶれ(接触皮膚炎)があります。他に皮膚感染症(真菌、細菌、ウイルス感染)、皮膚の毛細血管拡張、口囲皮膚炎、多毛症、ニキビの発生などです。

適応
湿疹、かぶれなど多くの皮膚病に効果があります。この効果を上げるため
、ODT(密封)療法といって、副腎皮質ステロイド軟こうを湿疹の部分に塗り、そのうえからラップなどをかけ、セロハンテープで皮膚に密着させておき、一日一回取り替える方法があります。

2非ステロイド系抗炎症薬の軟膏

 副腎皮質ステロイド薬ではない抗炎症薬の軟膏です。一般に炎症を抑える力は劣りますが、皮膚の感染症を起こすなどの副作用が少ないので、顔の皮膚炎、軽い皮膚の炎症に良く持ちいられます。この軟膏により、かぶれを起こすことがあります。

3免疫抑制薬含有軟膏

 腎臓や心臓の移植のときに使われる免疫を抑える薬を含んだ軟膏が発売されました。アトピー性皮膚炎、特に顔の皮膚病変などに効果があります。副腎皮質ステロイド軟こうとは違った効きかたをします。

2011年12月18日

皮膚の病気 つづき


 3皮膚病ではかゆみがでてきて、苦しめます。かゆみは皮膚病の特徴のひとつといってよいかもしれません。このかゆみをうまくコントロールすることが、皮膚病治療のひとつのポイントとなります。

 4皮膚病には、体質(遺伝的要因)と関係があって、治りにくいものがあります。アトピー性皮膚炎、小児フトロフルスなどがこれに相当します。このときは、適当な対処療法(病気の治療というより病気の症状の軽減のための治療」を続けて、自然に治る時期を待つことも大切になってきます。また、ホルモンの影響で皮膚病変が生じ、一定年齢までは治りにくいものもあります。ニキビがその良い例です。また遺伝性疾患の多くは根本的治療は困難です。対処療法を根気よく続ける必要があります。

 5皮膚病は自分の目で病変を見ることができるため、素人療法、をしがちです。しかし、安易な、素人療法、は間違いのもとであり、病気を長引かせたり、悪化させたりすることがしばしば起こりますので注意しましょう。

2011年12月17日

皮膚の病気 つづき


◎皮膚病治療の注意

 皮膚病には、がんこで、治りにくいものが少なくありません。湿疹やじんましんをはじめとするありふれた病気にも、この傾向が見られます。そこで、実際に治療に当たって注意しなければならないことを知っておくことも、決して無駄ではないでしょう。

 1まず、可能なかぎり原因をはっきりさせることが大切です。原因がわかれば、それを除く、あるいは避けることで治療することができます。原因の分かる場合の多くは、外からの刺激などで起きているときです。

 原因を知るには、第一に発疹のでる前の生活状況や薬の使用歴、体に接触した可能性のある物質や食事の内容を思い起こすことが大切です。思わぬ外来性の物質が原因になっていることがあります。

 第二に、皮膚病変の発生部位を良く見ることです。外部の刺激がおもな原因のときは、直接刺激を受けた皮膚の場所だけにできます。反対に血流を介して生ずる中毒、アレルギーがおものな原因のものでは、全身に左右対称にあらわれてきます。

 第三に、軟膏療法で一時よくなってもやめるとすぐ再発し、軟膏療法でまた軽快するといったことを繰り返す場合は、一時的な外的因子のみが原因でないと考えられます。

 2皮膚病が治りにくい原因の一つに、外からの色々な刺激があります。アトピー性皮膚炎の患者が夜間就寝中にかゆいために病変皮膚をかいて悪化させてしまうことがあります。外的刺激によって、いつの間にかはじめと違った別の病気に変わり、または新たに別の皮膚病が加わることもあります。例えば、湿疹のようにかゆい皮膚病では、ひっかいているうちに、細菌が感染して、とびひ、を併発することが良くあります。特に夏の小児湿疹ではこれが目立ちます。この事実を知らないで、いつまでも湿疹の治療だけを続けていたのでは、治らないばかりか、かえって、とびひ、がひろがる結果になります。

2011年12月15日

皮膚の病気


◎皮膚病の特徴

 皮膚病は皮膚の病的変化です。皮膚は外から見えるために、皮膚の病的変化は昔からよく観察されています。したがって、いろいろな皮膚病が知られています。その中には遺伝性疾患や感染症のようにある程度原因のわかっている病気から、湿疹のようにありふれた病気なのに原因のつかめていないものもあります。また経過によって皮膚病を急性、慢性に分けることもできます。湿疹やじんましんにも、比較的短期間に治ってしまう急性型と、なかなか治らず、再発を繰り返す慢性型があります。皮膚病のかなりのものは慢性に経過し、しつこいものです。

 皮膚病には、湿疹や、ほくろのように、皮膚に限られる病気と、全身の病気の一部として皮膚に病変が生じているもの、内臓病変が直接皮膚に波及して皮膚病変を生じたもの、内臓病変の間接的な影響で皮膚病変が生じたり、悪化したものなどがあります。皮膚は内臓の鏡ということばがあるように、体内の変化に伴って生じた皮膚の変化が、内臓の病気を教えてくれることを示しています。例えば、肥満の人で、ガンジダ症や毛包炎ができると、糖尿病があることが多いのです。
 
 また皮膚は人体が外界と接する臓器ですので、しばしば外的刺激が皮膚病の原因、誘因となることがあります。かぶれ(接触皮膚炎)や、やけど(熱傷」がその例です。

2011年12月14日

腰椎・仙骨・骨盤のおもな病気 つづき


◎強直性脊椎炎

 腰や背中やくびの痛みとともに背骨がしだいに動かなくなっていく病気です。10代から20代の男性に多く発症します。背骨や骨盤の関節、ときに手足の関節に慢性炎症が生じ、進行すると背骨は一本の竹のようになり全く動かなくなります(骨性強直)。くびや背中、腰に前に曲がる変形が生じる事もあります。骨盤の関節である仙腸関節のレントゲン変化、腰の動きが制限される、腰や背中の痛み、呼吸時に胸が十分に拡張しないなどの異常により診断されます。

 原因はわかっていませんが、遺伝的な要因に加え細菌感染などが誘因となって免疫異常を生じ、背骨などの靭帯が骨に付着する部分に慢性の炎症が起きることが原因と考えられています。検査ではリウマチ反応は陰性でヒト白血球抗原でB27型が90%にみられます。

 原因が不明なため、根本的な治療法はありませんが一般的にシップ薬や抗リウマチ薬の内服、背骨や関節の変形や強直を防ぐための運動療法、リハビリテーションなどがおこなわれます。

◎二分脊椎

 胎児の発生の過程で背骨の後ろの部分で脊髄をおおっている椎弓に欠損ができる先天奇形です。おおくは腰仙椎に発生します。小さな欠損から大きな欠損までさまざまで、小さな欠損の場合には皮膚や筋肉はほぼ正常で症状はあらわれません。この場合は潜在性二分脊椎と呼ばれますが、腰仙部の脂肪腫や皮膚洞を合併することがあります。

 大きな椎弓欠損では欠損部分から神経組織が神経組織を包んでいる硬膜とともに体外に脱出し、のう状になっています。この場合は顕在性二分脊椎と呼ばれ、のう状の部分を脊髄髄膜瘤と呼びます。ただちに手術で欠損部分をふさぐ必要があります。さまざまな程度の下肢のまひが残るため、装具による足の変形の予防、歩行訓練などのリハビリテーションがおこなわれます。

◎恥骨・坐骨骨折

 恥骨や坐骨の骨折は高齢者がしりもちをついたときにしばしば生じます。特に骨粗しょう症により骨がもろくなっている場合には軽い外傷でも生じます。恥骨だけの骨折や坐骨だけの骨折の場合もありますが、恥骨と坐骨両方の骨折のばあもあります。

 痛みがある場合は安静が必要ですが、ギプス固定などの特別な治療は不要で、可能なら早期から歩いても問題ありません。

2011年12月12日

腰椎・仙骨・骨盤のおもな病気 つづき


◎急性腰痛症

 腰痛症のうち急性発症するものは短期間のうちに軽快することが多く、急性腰痛症と呼ばれます。ぎっくり腰も急性腰痛症のひとつです。椎間板ヘルニア、脊椎炎などレントゲン検査やMRIで診断できるあきらかな病気は急性腰痛症からは除外されます。

 急性腰痛の場合、骨盤のゆがみや関節のズレが起こっていると、時間がたつにしたがって症状は軽快しますが、なかなか全快しない場合は、関節のずれが残っている場合がほとんどです。

 ぎっくり腰など一週間以内でほぼ全快しない場合は、関節のずれが残っていますので骨盤や背骨のズレが見抜ける整体院で、しっかりとズレをとっておかないとぎっくり腰を再発しやすくなりますし、慢性腰痛へと代わっていく人も多くいます。いずれにせよ症状が出た場合は、歪みをわかりなおかつ歪みを正しい方向に修正できる整体院にいかれることをおすすめします。

◎坐骨神経痛

 腰の病気の多くは、骨の中にある神経根が椎間板や骨に圧迫されたり、筋肉にしばられたり、変性によって化学的刺激を受けたりして腰や脚の痛みを生じます。特に足の痛みでは大腿の後ろから下腿の後ろや外側といった坐骨神経にそった痛みとなることが多く、坐骨神経痛と呼ばれます。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが坐骨神経痛の原因となることが多く、坐骨神経そのものの病気が原因となることはまれです。

2011年12月11日

腰椎・仙骨・骨盤のおもな病気 つづき


◎腰痛症

 腰痛をきたす病気のうち、腰椎すべり症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊髄腫瘍、脊椎炎などレントゲン検査やMRIで診断ができないものは腰椎症と総称されます。悪い姿勢、過労、中腰での無理な作業、運動不足・・・等の誘因がつづいて症状が出現します。急に発症したものでは、数週間のうちに治ることが多く急性腰痛症と呼ばれます。正しい姿勢や動作の指導、腰に負担のかからない作業の仕方や、適度な運動、骨盤のゆがみからでしたら骨盤バンドなどの使用が重要です。急性期の疼痛の強い時期をのぞき、あまり長期にわたり安静を続けるのは良くありません。できるだけ動ける範囲で無理をしないように動くことも大切になってきます。

 また、仕事や家庭の悩みや不満、うつ状態などは腰痛症が長引く原因となります。

 治療的には、骨盤のゆがみや、背骨のゆがみを見て歪みを作っている筋肉をよく緩め、骨格のバランスをとるように施術します。また、骨格のバランスを修正するようなストレッチの指導、骨盤の形状によっては骨盤バンドなどの使用が効果的です。よく骨盤バンドを長期間使用すると筋肉が落ちるという人もいますが、骨盤の骨の上に巻きますから体の運動制限がなくバンドの使用によって筋肉が落ちることはありません(ウエストに巻くコルセットは長期間の使用で筋肉が落ちます)。

2011年12月10日

腰椎・仙骨・骨盤のおもな病気 つづき


◎腰椎分離症

 腰椎の椎弓の一部に分離ができ、腰痛等の症状が出たものを分離症と呼びます。多くは第四腰椎または第五腰椎にみられます。小中学生の過度のスポーツ活動により、同部の疲労骨折として生じるとされています。レントゲン検査で分離を認めるものの全くの症状のない場合も少なくありません。椎間板の変性が進み椎体が前方にすべると腰椎分離すべり症と呼ばれます。いずれも腰を後ろにそらすと痛みが見られます。腰椎分離すべり症では神経根が圧迫され、腰痛のほかに坐骨神経痛が見られることがあります。

 治療は腰痛症と同様です。小児の分離症では骨融合が期待できることもあります。しばらく運動を休み、コルセットを装着します。

 大人の分離症や分離すべり症で腰痛や坐骨神経痛が強く、歩行障害が続くような場合には、腰椎固定術という手術がおこなわれることもあります。

◎腰椎変性すべり症

 腰の骨の関節や椎間板の加齢的変化が原因で背骨がずれ、腰痛を生じたものを腰椎変性すべり症といいます。中年以降の女性に多くみられ、通常は四番目の腰椎と五番目の腰椎の間ですべり症がみられます。はじめは腰痛だけを訴えることもありますが、足の痛みやしびれ、歩行障害など、腰部脊柱管狭窄症と同様の症状が現れます。すべりの程度は腰を前に曲げると強くなることが多いのですが、症状は逆で腰を後ろに反らすと神経の圧迫が強くなり腰痛や足の痛みが増悪します。

 レントゲン検査ですべりを見ることができますが、神経の圧迫のようすはMRIで調べるとわかることがあります。

2011年12月 8日

腰椎・仙骨・骨盤のおもな病気 つづき


◎腰部脊柱管狭窄症
 
 背骨の中にある脊髄を保護する管を脊柱管と呼びます。指の太さほどの管ですが、もともと細かったり、加齢的変化によりさらに細くなると中の神経組織が圧迫され、痛みや痺れなどの症状が出ます。これが脊柱管狭窄症で腰の骨に起きると腰部脊柱管狭窄症といいます。中年以降の人に多くみられます。腰の骨の中にある神経組織は馬尾または神経根と呼ばれ、変性した椎間板や骨、靭帯などで圧迫されると神経の血流が障害され、腰痛、足のしびれ、痛み(坐骨神経痛)を生じます。特徴的な症状として間欠性は行があります。歩いているとしだいに足のしびれや痛みが強くなり、前かがみになったりしゃがんだりすると症状が軽快するものです。立ったり、腰を後ろにそらしても腰痛や足の症状が悪化します。反対に座ったり腰を前に曲げると症状が軽くなります。MRIにより腰椎の狭窄の有無、程度を知ることができます。

 治療では、日常生活で腰をそらさない、腰回し運動などやストレッチなどの保存療法をおこないますが、下肢のしびれや疼痛が続き不自由が強い場合、足の麻痺や排尿の異常がある場合には手術が必要となることもあります。神経を圧迫している骨や靭帯が取り除かれます。

2011年12月 7日

腰椎・仙骨・骨盤のおもな病気


◎変形性腰椎症

 背骨の加齢的変化により、背骨の辺縁の骨の突出(骨棘)ができたり、背骨の関節が肥大したり、椎間板が変性し突出したりして、腰痛や下肢痛が生じたものが変形性腰椎症です。変形性頸椎症と同様にこのようなレントゲン検査で見られる背骨の変形は中年以降の人にはごくふつうに見られるものであり、通常は病的な意味が無いことが多いです。あくまで腰痛等の症状を伴った場合が治療の対象になります。しかし椎間板ヘルニアや狭窄があきらかな場合には、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されます。

◎腰椎椎間板ヘルニア

 腰椎の椎間板が後方に脱出し、神経根を圧迫して、腰や足の疼痛やしびれ、まひなどの神経根症状をきたしたものを腰椎椎間板ヘルニアといいます。20代から50代の人に多く見られますが、10代の若い人や高齢者にもしばしば見られます。

 治療では年齢や神経根症状の程度により異なりますが、典型的な若い人のヘルニアでは腰を前に曲げるのが困難な場合が多く、その際に腰痛と片側の坐骨神経痛が増強します。姿勢では腰の前屈、中腰、イスに座ることが痛みのため不自由になりますが、より重症な人では歩行が困難になったり、安静にしていても痛みが強い場合があります。さらに重症な場合には足に高度のまひが生じたり排尿が障害されたりします。高齢者の椎間板ヘルニアでは足の痛みが強く、歩行が障害され、日常生活動作がより強く制限されやすい傾向があります。

 ラセーグテストといって、片足を膝を伸ばした状態でかかとを上に上げていくと、痛みのために動きが制限されるのが特徴です。MRIにより椎間板の局所的な突出がみられます。

 治療では急性期には消炎鎮痛剤や、ブロック注射などで痛みを軽減させることと、痛みを生じる動作を避けるようにします。特に中腰やイスに座るのはできるだけ避けるようにします。車の運転も症状悪化の原因となります。数週間の経過で痛みはしだいに軽減し、2,3ヶ月の間に軽快する事が多いのですが、いつまでも痛みのために生活動作や仕事が制限される場合には手術療法が必要となることがあります。

2011年12月 5日

体幹部のおもな病気 つづき


◎脊椎圧迫骨折

 外傷により脊椎の椎体がつぶれて扁平になったものが脊椎圧迫骨折です。高齢者で骨粗しょう症により骨が弱くなると、布団を持ち上げたり、尻餅をつくだけでも圧迫骨折を生じ、自然に骨折を生じさせることさえあります。骨折は胸椎から腰椎にかけての部分に多く見られます。レントゲン検査で骨折を調べますが、初期にはMRIではじめて圧迫骨折が診断されることもあります。背骨にガンが転移して圧迫骨折を生じる(病的骨折)事もあるので、注意が必要です。

 治療は受傷後はとても痛く、寝返りや起立、歩行が困難なほどです。横向きなどの楽な姿勢で安静を保ち、痛みに対しては鎮静剤を服用します。1〜2週間で疼痛が軽減し、起立歩行が可能となります。

 骨折の程度や経過により、軟性のコルセットや硬性のコルセットをつけます。圧迫骨折の治療と同時に骨粗しょう症の検査も行い、再骨折を防ぐために治療を行います。

 圧迫骨折の治療が遅れ、椎体の後ろの部分が突出するとうしろにある脊髄が圧迫され、両下肢の麻痺を生じることがあります。腰痛や背部痛、足の麻痺が続く場合には手術が必要になることがあります。

◎肋骨骨折

 転倒や転落で胸に強い力が加わると肋骨骨折を生じます。胸の痛みが強く、安静時にも痛みを訴えます。さらに深呼吸やせきに伴って痛みが増強します。ゴルフスイングやせきによっても肋骨骨折を生じることがあります。レントゲン検査で肋骨の骨折を確認することになりますが、胸骨に近い軟骨部や移行部の骨折では骨折を確認できないことがあります。

 治療は、骨折の起こっている箇所にもよりますが、一箇所や二箇所の場合はほとんどそのままで、バストバンドを巻いてシップや痛み止めの服用で、2〜3週間おこないます。肋骨骨折の骨折箇所が複数ある場合など、場合によっては入院治療が必要になることもあります。

2011年12月 4日

体幹部のおもな病気 つづき


◎脊柱側わん症

 背骨が側方にわん曲変形するものを脊柱側わん症と呼びます。思春期の女性に多くみられ、原因が不明のものを特発性側わん症といいます。ほかにも先天的な背骨の変形により側わんをきたす先天性側わん症、まひに伴う側わん症などがあります。

 特発性側わん症では思春期に見られるもののほか、乳幼児期に発症するもの、学童期に発症するもの、思春期に発症するものがありますが、発症時期が早いものの中には変形が進行するものがあり、注意が必要です。

 レントゲン検査で側わんの程度を定期的に計測し、変形の進行の程度を調べます。変形が中程度の場合には装具治療がおこなわれます。原則として終日装着しますが、経過により夜間のみの装着とすることもあります。変形が強い場合には手術で背骨の変形を矯正して固定します。側わん症そのものは背骨の変形ですから、痛みやまひの原因となることはありませんから、軽い場合であれば心配する必要はありません。

2011年12月 3日

体幹部のおもな病気 つづき


◎脊髄腫瘍

 脊髄の中や周囲に発生する腫瘍は脊髄腫瘍と総称されます。脊髄は背骨の中にある脊柱管という管の中にありますが、この脊柱管の中にできた腫瘍を脊髄腫瘍といいます。脊髄は硬膜という膜に脳脊髄液とともに包まれていますが、硬膜の中にできる腫瘍は硬膜内腫瘍と呼ばれ、これは髄内腫瘍と硬膜内外腫瘍とに分けられます。硬膜の外にできる腫瘍は硬膜外腫瘍と呼ばれます。

 くびや背中や腰と、できる場所により症状は異なりますが、一般にまずくびや背中、腰の痛みが出現し、しだいに手や足の麻痺、歩行障害、排尿障害の疑われる部位のMRIにより診断されます。

 良性の腫瘍が疑われる場合には、腫瘍をすべて取り除く手術がおこなわれます。硬膜外腫瘍では悪性の事もあり、その場合には放射線治療や化学療法を行うこともあります。髄内腫瘍では腫瘍をすべて取り除けないこともある程度あるようです。

◎脊椎腫瘍

 脊髄やその周囲から発生した腫瘍が脊髄腫瘍と呼ばれるのに対し、背骨に発生した腫瘍が脊椎腫瘍です。背骨から発生したものは原発性脊椎腫瘍と呼ばれ、悪性腫瘍が背骨に転位したものは転移性脊椎腫瘍と呼ばれます。

 腫瘍によりその部分の背骨は弱くなり骨折を生じ、痛みの原因となります。頸椎、胸椎、腰椎と腫瘍のできる部位により、頸部痛や背部痛や腰痛を生じます。さらに腫瘍が脊髄の周囲に広がり、脊髄を圧迫すると脊髄まひが進行し、手や足のしびれ、筋力低下、歩行障害などが出てきます。MRIやレントゲン検査、CTなどで診断されます。

◎透析性脊椎症

 腎不全により血液透析を長期間おこなっていると、全身にさまざまな合併症が生じます。心臓疾患、動脈硬化、手根管症候群などの合併症が良く見られますが、大変厄介な背骨の合併症として透析性脊椎症があげられます。

 15〜20年以上透析を続けていると、頸椎や腰椎の椎間板に強い変性が起こったり、靭帯にアミロイドという特殊なタンパクが沈着して厚くなったり、骨が大変弱くなったりして、背骨が変形したり神経が圧迫されます。そして、くびや腰の痛み、手足の麻痺、歩行障害などを生じます。症状は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に似ています。

 治療もこれらの疾患とほぼ同様ですが、痛みが取れなかったり、歩行障害が続く場合には手術が必要になることがあります。十分な合併症対策が必要となります。

2011年12月 1日


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