O脚矯正・骨盤矯正の専門矯正院                                                 サイトマップ

Top O脚矯正モニター よくある質問 料金・営業のご案内 皆さんの声 プロフィール

内分泌・代謝異常の病気


◎ホルモンの働き

 わたしたちのからだが、絶えず変化する外部の環境に適応したり、外敵から身を守るためにはいくつかのしくみが必要です。この目的のために神経系、内分泌系、免疫系の三つが密接な関係を保ちながら、体の機能を調整しています。例えば精神的なストレスはホルモンの分泌を変化させ、ホルモン系の異状が神経系や免疫系の作用に影響します。内分泌系はホルモンを介して体の機能を調整するシステムです。ホルモンは脳下垂体をはじめ複数の内分泌腺から分泌される物質で、多くは血液に運ばれて他の組織にいき、そこでいろいろな作用がおこなわれます。

 しかし一部のホルモンは血液を介さないで局所的に作用するものもあり、またホルモンの種類によっては複数の組織から分泌されるものもあります。最近では心臓や脂肪細胞など従来は内分泌組織とは考えられなかった組織からもある種のホルモンが分泌されていることもわかってきました。ホルモンはタンパク性ホルモン、ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン、カテコールアミン、その他に分類されますが、いずれもごく微量で作用を発揮します。ホルモンの作用は多彩ですが、1成長と成熟の調節、2生殖器の調節、3エネルギー代謝の調節、4ストレスに対する防御、と言う役割をになっています。成長には成長ホルモンや甲状腺ホルモンなど多くのホルモンが必要です。また性機能の発達や維持には性ホルモンが決定的な役割を果たします。

 私たちが生きて行くためには必要量のエネルギーを消費し、残りを緊急時のために貯蔵しなければなりません。また、組織がうまく機能するためには血液中の電解質、糖分、脂質(コレステロールや中性脂肪)などが適切な濃度を保つ必要があり、これにも多くのホルモンが共同して調節します。さまざまなストレスに対する防御のためにもホルモンが必要です。

 それではホルモンはどのように作用を発揮しているのでしょうか。各ホルモンはそれに対応する受容体(レセプター)と結合することにより作用を発揮します。受容体は細胞膜あるいは細胞核の中に存在する物質で、一定のホルモンのみを認識してこれと結合します。受容体が結合すると、それに続いていろいろな生化学的な反応がおこり、最終的にそのホルモンに特有な作用があらわれます。

 ホルモン作用の特徴はひとつのホルモンが多数の機能を持っていることです。もうひとつの特徴は生体の一つの機能にたくさんのホルモンが関与することです。例えば血液中の糖(グルコース)濃度はインスリンのほか成長ホルモン、グルカゴン、コルチゾール、カテコールアミンなど複数のホルモンが調節します。

2012年2月29日

内分泌・代謝異常の病気


◎ホルモンの病気とは

 ホルモンの病気には、1分泌量の異常、2分泌時期の異常、3異常ホルモン分泌、4ホルモンの作用の異常(ホルモン受容体の異常)、5二次的なホルモン異常、6その他、があります。大部分は1の分泌量の異常で、分泌の過剰(機能亢進症)と分泌の低下ないし消失(機能低下症)に分類できます。

 機能亢進症の原因は、ない分泌組織の良性・悪性腫瘍が過剰なホルモンを分泌する場合が多く、そのほかに本来はない分泌組織ではない組織(例えば肺)の腫瘍がホルモンを過剰に分泌する場合(異所性ホルモン産生腫瘍)があります。またバセドウ病のように抗体によって内分泌組織(バセドウ病の場合は甲状腺)が刺激されたり、内分泌組織が炎症などによって破壊され、組織から多量のホルモンが流れ出しても機能亢進症状が起きます。

 機能低下症は、内分泌組織が1自己免疫性の炎症、2放射線、手術や腫瘍、3血管障害(出血や梗塞)、4感染など、により破壊される結果、ホルモンの産生が傷害されて生じます。まれに先天的に内分泌組織の欠損や、ホルモン産生遺伝子の異常によってホルモンがつくられないこともあります。また、摂取している食べ物や服用している薬剤によって内分泌組織の機能が抑制されることもあります。

 分泌時期の異状による病気はまれですが、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)が通常より早く分泌が始まる思春期早発症(性早熟症)などがこれになります。

 異状ホルモンによる病気は、ホルモン遺伝子の異状によって正常とは異なるホルモンが分泌されるまれなものです。また、ホルモン分泌が正常でも、その作用がはたらかない病気をホルモン抵抗症やホルモン不応症とよびます。多くはホルモン受容体の欠損など受容体の異状によるものです。ホルモン抵抗症の症状は機能低下症と似ています。

 なお受容体異常症の中には機能亢進症となるものもあります。受容体の異状によってホルモンの結合がなくても、受容体が活性化されてしまうと考えられています。

 二次的なホルモン異状は、本来はホルモンの病気ではなく、他の病気によってホルモン系の以上がみられるものです。たとえば拒食症(神経性食欲不振症)ではいろいろなホルモンの異状がみられますが、ホルモン組織の病気ではなく、治療によって体重が回復すればこれらの異状も正常化します。

 そのほか、他の疾患に対して使用される薬剤や食事によって機能亢進あるいは機能低下を示すことがあります。内分泌組織自体に病変があっても機能自体はおかされていないこともよく見られます。

2012年2月27日

静脈の病気


◎深部静脈血栓症

 表面上は、足のむくみや表面の静脈が浮き上がって見える以外、強い痛み発赤などの静脈炎の症状を呈さずに足や骨盤内部の静脈内に血栓が知らないうちに形成されている病態を指します。血栓が静脈へ期からはがれて血流に乗って、肺に到達して肺塞栓症を引き起こします。右側よりも左側に発生する頻度が高いです。手術、妊娠、長期の安静、悪性腫瘍などが誘因となります。静脈超音波検査や血管造影剤検査で、その存在や部位を診断し、治療はヘパリン、ワーファリン、血栓溶解薬などで血液を固まりにくくします。

○エコノミークラス症候群(ロングフライト症候群)

 深部静脈血栓症のうち、飛行機やパスなどの乗り物に長時間乗ることで起こるものをエコノミークラス症候群あるいはロングフライト症候群と呼びます。

 乗り物などの狭い座席で長時間同じ姿勢を続けていると、血液の循環が悪くなりますが、特に一般の航空機内は地上より気圧が低く乾燥しており、血栓が起こりやすい状況です。

 このような条件に加えて飛行時間が6〜10時間以上と長くなる場合は、静脈血栓がおこりやすく、それが血液にのって肺に入り込むと肺塞栓症を引き起こします。

 着席中や起立直後だけではなく、血栓形成後、数時間から数週間で発生する場合があります。足の痛み、むくみといった徴候があり、呼吸困難や胸痛、息切れが起これはこの病気の可能性があります。命にかかわることもあります。

 血液の固まりやすい体質の人は特にこの症状をおこしやすく、最近外傷を受けた人、大きな手術をした人、肥満気味の人、経口避妊薬(ピル)をのんでいる人にもおこりやすいといわれています。

 予防は血液の循環をよくすることと、脱水状態にならないことです。長時間同じ姿勢を保つことを避け、適度に体を動かすようにします。深呼吸も効果的です。衣類は体を締めつけないようなものを着用し、水分補給をこまめにしましょう。アルコールやコーヒーには利尿作用があり、水分の排出をうながすことになりますのであまりとり過ぎないようにしましょう。

2012年2月22日

静脈の病気


◎静脈瘤

 静脈の病気として最も多いのは静脈瘤で、足の表面にある静脈が、妊娠などをきっかけとして、心臓への血液の還流がさまたげられるために広がり、うねるようになり、特に立った姿勢で目立ちます。自覚症状がなければ放置されますが、長く立ち仕事をしたり圧迫すると血液が停滞して痛み、靴下を通してもはれて色の変わっているのがわかり、美容上問題になります。炎症を繰り返し、一部閉塞も生じて、ひどくなると皮膚が潰瘍になります。

 軽い場合は、安静にして足を心臓より高い位置にしたり、弾性靴下などを用いて圧迫するなど、静脈の還流をうながすことが重要です。苦痛を伴う場合は、外科的に広がった静脈を取り除く手術がおこなわれ、最近では日帰り手術も多くなっています。

 静脈内に薬剤を注入して、コブをつぶす治療法(静脈硬化療法)もおこなわれます。

◎閉塞性静脈炎(血栓性静脈炎)

 静脈が炎症を起こして閉塞してしまう病気です。手術や外傷のあと静脈がつまったり、悪性腫瘍や糖尿病、心臓病、妊娠などのときに合併してあわらわれることが多く、足に多く見られます。静脈炎がおこった側の足が急にはれ、静脈に沿って熱をもち、痛みます。静脈注射に対する反応としておこることもあり、特異体質の人におこりやすいものです。

 予防することが第一で、その方法は足をよく動かすことです。一度できると、血栓を溶かす薬が使われますが、慢性化すると効果が落ちてきます。感染が起これば個性物質も必要になりますし、血栓性静脈炎から肺梗塞も起こってくることがあります。

 上下の大動脈が炎症や腫瘍のために閉塞されると、上半身または下半身の血流が傷害され、障害のある半身に浮腫が起こり、生命にかかわる重大な病気になります。

2012年2月20日

血管の病気


◎レイノー病とレイノー症候群

 いろいろな原因で血管が収縮することがありますが、手や指を冷水につけたり冷やしたりしたとき、発作的に両手の細い動脈が収縮して血液が十分に流れなくなり、手が白く、あるいは紫色になり、ひどくなると痛くなることがあり、レイノー病と呼ばれます。若い女性に多い病気です。

 同様な現象が各種膠原病などのひとつの症状である場合と、キーボードを操作して手指を酷使する人に関連して発病する場合があり、レイノー症候群と呼ばれます。同様の職業病として電気のこぎりや削岩機を使う労働者に見られる白ろう病があります。

 これらに対しては保温がもっとも有効です。ホルモン薬や血管拡張薬、神経の麻酔などが使われることもありますが、あまり効果に期待できません。

2012年2月19日

血管の病気


◎動脈血栓症、動脈塞栓症

 動脈血栓症・動脈塞栓症は、手足の末梢動脈が血栓で突然閉塞することを言います。突然手足がしびれ、痛みを感じ、冷たくなり、色が白く、あるいは紫色に変色し、動かせなくなります。これは、皮膚の温度や色が変化し、疼痛を伴い、その領域を支配する血管の動脈の脈拍がふれられないことで、神経障害のためのしびれ、まひとは区別されます。

 閉塞部位をバイパスする側副血行路などが発達していないと、四肢の切断に至ることもあります。発症後すみやかに閉塞部位よりも心臓近位部からカテーテルを挿入して、先端のバルーンをふくらませ、引き抜くことによって血栓を除去することができます。閉塞した血管を急激に開いた場合、筋肉に障害が起こって、筋融解を起こし、血液成分を変化させ、高度の腎不全を招くことがあります。

 このような急激に発症する動脈血栓症には、その原因となった血栓がその動脈の閉塞部位以外のところで作られ、血流に乗ってそこに運ばれて完全閉塞する場合もあります。これを動脈塞栓症といいます。血栓の源は心臓にあることが多く、心臓弁膜症、心房細動、心筋梗塞、心筋症、心不全などがその基礎疾患であることが多いのです。動脈塞栓症が起こって初めて、重大な心疾患が発見されることもまれではありません。

 塞栓症が四肢に生じた場合は以上のような症状で住みますが、脳動脈に運ばれて閉塞した場合は、重篤な脳卒中となり、死亡もしくは重大な後遺症を残すのがふつうです。そのような血栓の源が心臓にある場合は、血栓を作らないように抗凝固療法を継続する必要があります。これには、アスピリンやワルファリンカリウムと言う薬剤を使用します。

 心臓の中に血栓を作る原因の第一は心房細動です。特にすでに脳梗塞(塞栓症)を経験した人、65歳以上、高血圧や心不全、糖尿病、虚血性心疾患を合併すると血栓ができやすくなります。高齢者が増加したため、心房細動が原因の脳塞栓症の発生がまれではなくなり、予防のためにワルファリンカリウムを服用することの重要さが叫ばれています。

2012年2月18日

血管の病気


◎閉塞性血栓性血管炎(バージャー病)

 おもに、20〜50歳の男性に起こる病気で、喫煙者に多いものです。四肢、特に下肢の動脈の内膜に炎症が起こり、症状が進んでくるとその血管がつまって、その先の足の血行が悪くなって、痛んだり、さらに壊死にまで発展することがあります。

 この手足の状態を脱疽(だっそ)といいます。つまるっけっかんの部位は膝や肘よりも先の細い動脈です。したがって、指先など手足の先端に病変が生じやすいのです。

 治療では、冷やさないようにしましょう、冬には悪くなる傾向があります。血管拡張薬、温浴、マッサージ、運動等で血行をうながし保温につとめ、タバコは厳禁です。

 四肢先端の病変が潰瘍や壊死にまで進行した場合は、交感神経ブロックなどでよくなることがありますが、最終的には手術で指や足を切断せざるを得ないこともまれではありません。

◎閉塞性末梢動脈硬化症

 動脈硬化でも閉塞性血栓性血管炎と同じような症状が起こりますが、この場合は閉塞性末梢動脈硬化症と呼ばれ、50歳以上の男性に多い病気です。糖尿病が合併しても足指の一部に壊死が起こることがあります。

 はじめ、つまった血管のある足が冷たくなり、歩くと痛み、しばらく休むとおさまる、間欠性は行を呈し、さらに進むと、その足が白くなったり、チアノーゼが出たりして、足の脈拍が触れにくくなります。最終的には栄養が悪くなってくさってきます(脱疽)。

 この状態では静かにしていても痛みがおこります。少しの傷も治りにくく、また脱毛や爪の変形が起こります。病気の進行が止まると、他の血管からわき道(側副血行路)が通じて、またよくなることもあります。動脈硬化性の末梢動脈閉塞では虚血性心疾患を合併することが多いので、心臓の検査を受ける必要があります。症状がどの段階まで進んでいるのかの目安として、フォンタン分類がよく使われます。

 治療では、歩行距離が数百m以上で症状が軽いうちは、痛みが出現するまで下肢の運動をおこなうことによって副側血行路ができるようにつとめます。

 薬物療法のみで満足できる改善が得られるのは軽症の場合のみで、歩行距離が200m以下にいちじるしく制限されているときや安静時にも疼痛などの症状があったり、潰瘍、壊死が合併している場合などは、手術療法によって血管バイパス術を受けることになります。壊死が進んでいる場合は足の切断を余儀なくされます。手術療法以外、あるいはそれに並行して、血管を収縮させる神経をブロックしたり、カテーテルによってバルーンでひろげたり、レーザーで焼いたりすることもあります。最近は骨髄の細胞を虚血部位に注射して血管新生をうながす治療も行われます。

2012年2月16日

血管の病気


◎脈なし病

 20代の女性に多く、片側または両側の手首の動脈の脈をふれないことがあります。これは、その動脈が大動脈からわかれたところで、炎症のために極端に狭くなっているためで、同様のことは腹部大動脈にも、頭へ行く動脈にも、腎臓へいく動脈にもおこります。眼底に特徴のある変化が認められることがあります。高血圧が起こったり、大動脈弁の閉鎖不全がおこることもあります。

 病気の原因はまだはっきりしませんが、大動脈壁に何らかの免疫反応にともなう炎症があることは確かで、ある年齢までは多少とも進む性質を持っているようです。国の特定疾患治療研究事業対象疾患(難病)に指定されています。

 治療では、副腎皮質ステロイド薬、そのほかアスピリンなど抗炎症薬を使ってまず病気の進行を止めます。また頚動脈の閉塞や大動脈瘤、大動脈弁閉鎖不全などがあれば、外科的に治療することもあります。

2012年2月15日

血管の病気


◎解離性大動脈瘤

 突然のひどい胸痛で始まり、痛みが肩や背中、さらに腰に移ります。よく心筋梗塞と間違えられるほどです。症状が激しく血圧が非常に高い場合や、血圧は高いのに手足の脈を触れられないことや、左右の手の脈と大きさが異なることがあります。

 ショック状態となって1〜2時間で死亡したり、数日、数週間で悪くなることもあります。脳卒中や心筋梗塞を併発することもあります。

 治療は、解離性大動脈瘤が大動脈の心臓の最も近い部位に発生したときには緊急手術となります。この場合、人工血管を取り付けたり、大動脈弁を人口弁に取り換えたりします。心臓から遠く離れた部位にあるときは、血圧を下げる薬剤を投与してコブの増大を防ぎながら経過を観察します。特に発病後1〜2ヶ月は血圧を下げることが必要です。

 病気が進む場合や大動脈弁閉鎖不全を合併した場合などには、外科手術で人工血管を取り付けます。

2012年2月13日

血管の病気


◎動脈瘤

 動脈の一部がふくれてコブを作るのが動脈瘤です。胸の中で心臓に近い部分の大動脈や腹の中の大動脈、手や足の動脈にも、また頭の中にもできることがあります。

 大動脈瘤の原因は、大部分が動脈硬化と大動脈炎です。

 大動脈瘤の特殊な型に、解離性大動脈瘤、があります。高血圧が合併していることが多く、血圧の低い場合は、マルファン症候群など特殊な血管の病気です。もともと異常のあった大動脈の中膜層に出血し、大動脈の壁がさけて出血がその中に広がるもので、きわめて重い病気で、中年異常の男性に多いものです。
 
 ふつうの動脈瘤を真性動脈瘤といいます。動脈炎や外傷で動脈が切れて動脈瘤ができる事もあります。

◎真性大動脈瘤

 動脈瘤の部位によって、胸部大動脈瘤と腹部大動脈瘤にわけられます。

 症状は動脈瘤の場合、動脈がふくれてコブを作りますから、さわってみると、ドキンドキンと脈打つのがわかります。大動脈瘤が胸の中にあるときは外側からわかりませんがレントゲンでみると大動脈が局所的にふくれているものがわかります。何の苦痛も伴わないこともありますが、上胸部が痛いことがよくあります。進むと声がかれたり、食物を飲み込むのも苦労したり、呼吸が苦しくなったりします。

 胸部大動脈瘤が大きくふくれてくると、胸壁の骨をおかして、外へ出っ張ってきます。胸部大動脈瘤が拡張するとことも多く、へその辺りに拍動を感じて見つかります。そして、ついには破裂して出血し、死ぬこともあります。

 実際には破裂して急死する以外は無症状で、胸部レントゲン検査や腹部エコーで偶然に発見される場合が多く、ある大きさ以上の場合は、破裂を未然に防ぐためにコブの切除術がおこなわれます。

 梅毒が原因の時には胸部大動脈瘤が多く、大動脈炎のうちに根気よく何年間も梅毒の治療を続けて、病気が進むのを防がなければなりません。

 動脈瘤がだんだん大きくなる場合や強い痛みのある場合などには、破裂する危険があり、外科手術がおこなわれます。

2012年2月12日

血管の病気


◎動脈硬化症 つづき

 治療では長年かかって出来上がった動脈硬化を治すのは、なかなかうまく治りにくいですが、その病気の型によっては、治療の結果ある程度良くなりやすいものもありますし、また進行するのを予防する可能性があります。

 一般的には、生活を規則正しく、仕事をしたあとは適度な休養を取って、疲労が残らないようにします。徹夜、暴飲暴食などは控えなければいけません。

 すでに動脈硬化が進んでいるときは、その程度によって、十分な休養が必要ですが、心臓や脳の動脈硬化によって、心筋梗塞を起こした後や、脳梗塞を起こした後、また足の動脈硬化で歩くと痛むという場合を除いては、定期的な運動も必要です。

 次に、食物は、体重が増えない量に制限することが一番大切です。

 ふつう動物性脂肪を制限しますが、タンパク質のおおい肉は適度にとります。比較的若くて動脈硬化のおこった人では、脂質、特に豚肉や牛肉の脂肪、バターなどは禁止です。

 卵や牛乳もむやみに食べてはいけません。太った人の中には、早くから動脈硬化がおこる人がありますから、食事全体を減らして、腹八分目にとどめなければいけません。
 
 タバコは禁止し、酒は少量ならいいでしょう。糖尿病、高血圧、痛風などのある人はその治療ももちろん大切です。

 動脈硬化の薬物療法としては、コレステロールを低下させる薬剤が最も重要です。特に、すでに心筋梗塞などを発症しており、その再発を防止する必要のある人には、コレステロール低下薬はかなり効果があります。

2012年2月11日

血管の病気


◎動脈硬化症 つづき

 症状では、動脈硬化は、それが起こっている部位によって、症状、経過が違います。大動脈の硬化があっても、特別の症状を起こしません。心臓の冠状動脈に硬化がおこると、狭心症や心筋梗塞が起こったり、心不全になったりします。

 脳動脈に硬化がおこると(脳動脈硬化症)、あるときはめまい、頭痛、耳鳴りがあり、記憶力が低下し、不眠のほか気が短くなり、怒りっぽくなります。この病気が進むと、脳梗塞を起こし、足がまひしたり、口がうまくきけなくなったり、排尿が円滑にいかなくなったり、表情がなくなったり、認知症のようになることがあります。

 動脈硬化が腎臓におこると、萎縮腎といわれる状態になります。高血圧が急にひどくなることもあります。夜、何度もトイレに起きるようになり、薄い尿がたくさんでます。高血圧の進んだ時期には、必ず腎臓が悪くなり、尿にタンパク質が出、顔や足がはれてきて、また目がかすれてきます。そして、心臓も悪くなります。

 動脈硬化が足の動脈に起こると、足がしびれたり、冷たく感じたり、特有の症状としては歩行中痛んだり、だるくなったりし、少し休むとまた歩けるといったような状態になります(間欠性は行)。

2012年2月 9日

血管の病気


◎動脈硬化症

 動脈硬化は、動脈の老化現象で、年をとれば誰にでも起こり、一度おこって進んだものは完全に治らないといわれています。 動脈硬化はいろいろな型があり、中には、食物やストレスの影響が重大で、それによって悪くも、よくもなるというものがあります。

1 老人性の大動脈から直接分岐する比較的太い中動脈に石灰化がおこる型。

2 動脈の内壁にコレステロールなどの脂質がたまり、ふくらみを形成し、同時に動脈壁の平滑筋が増殖して内膜を狭くし、脳や心臓の病気の原因となる典型的な動脈硬化アテローム変性。

3 細動脈の硬化。

 動脈は内膜、中膜、外膜の三層からなっていますが、1は中膜に、2は内膜におもに変化がきます。また、これら二つの動脈硬化は、動脈の太いところか中程度のところにおき、血圧はふつうか、幾分高くなります。しかし、最大血圧は上がっても最小血圧は上がらず。90ミリHg以下です。これは、動脈の弾力性が少なくなったため、最大血圧だけが高くなったものです。3の細動脈硬化は、高血圧が長く続いた結果、動脈の末梢の細い部分が硬化するものです。

 この三つの型の動脈硬化は別々に純粋な形でつくることもありますが、ときに、組み合わさってくることもあります。

 これらのうち比較的性質の悪いもの、つまり、脳や心臓や腎臓などの重要な気管に動脈硬化による病変を起こして寿命をちぢめるものは、2と3の動脈硬化です。3の細動脈硬化は、むしろ高血圧の結果として生じるものですから、問題は高血圧のほうにあります。

2012年2月 8日

血圧・血管の主な病気


◎低血圧症

 一時的に血圧が下がるのは、心臓や血管の働きが弱ったときとか、大出血のあとにくるものです。

 いつも血圧が異常に低い状態というのは、1体質的に低い場合、2慢性の感染症、悪性腫瘍、重い貧血、3内分泌の病気(アジソン病、シモンズ病、粘液水腫など)、4栄養失調、5神経の病気などでおこります。

 ふつう、血圧が低いというのは、最大血圧が100mmHg未満を指しますが、一般に男性よりも女性のほうが5から10ぐらい低く、ことに若い人では、もっと低くても何も自覚症状がなければ正常です。いくつぐらいなければ異常だとは決めにくいものです。

 血圧が低くなる原因のわからない、体質的に血圧の低い場合を、本態性低血圧といいます。このような人の中で、寝ている状態では血圧が低くない場合もあり、血管の緊張の弱い人は起立した姿勢では血圧が低くなり、起立性低血圧と呼ばれます。この場合には、立ち上がるときに、めまいや立ちくらみを感じることが多く、動悸を訴える人もいます。

 起立性低血圧のような血圧調整障害は、学童が長時間起立していると血圧が低下し脳貧血で倒れることがあるように、若い人にしばしば見られます。これは、血管迷走神経反射といって、反射的に血圧や心臓を抑制するはたらきをもつ副交感神経系の異常な緊張亢進によるものです。このような神経反射が原因で一時的に低血圧をおこし失神する状態として、他にせきや排尿時の失神が知られています。せきや排尿という行為に伴い、一時的に血管迷走神経反射が作動して、低血圧になります。

 アルコールを飲んだり、お風呂から上がったりしたあとですでに心拍数があがったりした後ですでに心拍数が上がっている状態が存在すると、このような神経反射がおこりやすいのです。これは病気ではありません。

 中枢神経の障害で手足の動きが悪く、尿の排泄が順調でない人や糖尿病の人にも起立性低血圧がありますが、この場合は、立ちくらみがおこって血圧が下がっても脈が速くならず、反射経路の悪いことが推測されます。

 体質的に血圧が低いのは、痩せ型の人に多い傾向ですが、血圧が低くても、別に何の症状もない人もあります。

 疲れやすい、めまいがする、動悸がするなどの、いろいろな訴えのある人は、診察を受けて、他の病気ではないことを診断されたら、血圧を高める薬が処方されることもありますが、多くは神経症の治療ですみます。低血圧のために生命にかかわることは少ないので、症状がなければほうっておいてよいでしょう。

 起立性低血圧の人は、腹筋を強くする運動をしたり、立ち上がる前に足を屈伸してから、ゆっくりたつようにしたり、伸縮性の強いストッキングを使用して足に血が下がらないようにしたりします。それでも良くならないときは、血圧を上げる薬や、水分や塩分を体内にためるようなホルモン薬を使うこともあるでしょう。

2012年2月 6日

血圧・血管の主な病気


◎本態性高血圧

 本態性高血圧の原因は、いまなお、はっきりしませんが遺伝や体質が重要なことは事実で、高血圧の両親の子供は、高血圧になることが多く、両親とも高血圧の無いときは、高血圧になることは少ないのです。

 体つきは、赤ら顔で、首が短く、がっしりした大人に多いのですが、もちろん、やせたひとでもなります。また、この病気は緊張した社会環境で起こるといわれ、年齢は男性で35〜50歳、女性で45〜55歳の間に急に多くなります。

 時には二十代でも本態性高血圧が始まります。35歳以下で高血圧になった場合、若年性高血圧と呼びます。若年性高血圧では腎性高血圧、内分泌性高血圧、血管性高血圧など、原因のはっきりした二次性高血圧が多いのです。

 症状ははじめは自覚していないことが少なくありません。会社や学校の定期健診などで血圧を測ったときに高いといわれ、それから気にするようになることが多いのです。
 
 頭が重い、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴りがする、夜眠れない、便秘する。などと訴える人もありますが、高血圧自体が自覚症状を出現させているかどうかは不明です。

2012年2月 4日

血圧・血管の主な病気


◎心臓や血管からくる高血圧

 一般に、慢性の心臓病では、心臓が弱っているにもかかわらず、血圧がやや上がっていることが多いのです。高血圧が心不全の一因になっていることが多いためです。

 大動脈弁閉鎖不全でも高いことがあります。心臓ブロックといって、心臓の打つ数が40以下になると脈圧が大きくなり、最大血圧は高くなります。

 また、先天性の大動脈縮窄という病気では大動脈の途中が生まれつき狭くなっていて、上半身の血圧が異常に高く、下半身の血圧が低くなります。大動脈炎でも高血圧が起こります。腎動脈が何かの原因で狭くなっても血圧が上がります。

 生理的老化現象としての動脈硬化の高血圧の原因の一つです。体全体の動脈の弾力が減ると、心臓から血液が入ってきたとき、大動脈壁がよく伸びないので、最大血圧が高くなります。しかし、最小血圧は上がらず、かえって下がることもあります。収縮期高血圧といい、たとえば200/80というように上と下の血圧に大きな開きがあります。この場合も降圧治療の対象となります。

◎薬物の副作用からくる高血圧

 長期に服用を続けていると、そのために血圧が高くなることがあります。特に注意すべきなのは、漢方薬などに含まれている甘草(グリチルリチン製剤」です。そのほか、副腎皮質ステロイド薬や非ステロイド性抗炎症薬、経口避妊薬、腎不全で使用するエリスロポエチンなどでも高血圧をきたすことがあります。

 この場合は薬剤を中止すると、たいていは数週間で血圧は元に戻ります。

2012年2月 2日

血圧・血管の主な病気


◎中枢神経の異常からくる高血圧

 頭に外傷を受けたときとか、脳の中に腫瘍ができたとき、あるいはポリオなどによる神経病のあと血圧が上がることがります。

◎内分泌からくる高血圧

 下垂体、副腎、性器、甲状腺などホルモンの以上から起こる内分泌性高血圧です。

 クッシング症候群というのは、顔が満月のように丸くなり、体が異常に太って、腰や大腿の皮膚に赤いしわができ、血圧が上がるもので、副腎皮質または下垂体の腫瘍ないし肥大によるものです。

 原発性アルドステロン症は、高血圧、多尿とともに、手足が一時的にまひして力が入らなくなるもので、副腎皮質の病気です。

 褐色細胞腫は、副腎髄質の腫瘍から時々多量のアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が起こり、一時的に血圧が上がり、頭痛、動悸、ふるえがきたり、尿に糖が出たりするものです。そのほか甲状腺機能亢進症でも、やせると同時に脈拍がふえ、血圧が上がります。脳下垂体の腫瘍でおこる末端肥大症でも血圧が高くなります。いずれも手術など原因となった病気の治療で治る可能性のあるものです。

 最近、肥満や糖尿病と高血圧の合併が多いことと、このような人では血液中のインスリンの濃度が高いことから、インスリンに対する感受性の低下が原因で高血圧になるという説があり、多くの研究がおこなわれています。

2012年2月 1日


Top | O脚矯正モニター募集 | よくある質問 | 料金・営業のご案内 | 皆さんの声 | プロフィール 
| 初めて来院される方 | どんなお店を選んだらよいのか? | O脚になりやすい人 | 無料メール相談 |
 相互リンク歓迎! | プライバシーポリシー | リンク集 | サイトマップ

O脚矯正・骨盤矯正の専門矯正院 O脚矯正なら(こし)らく治療院へ
東京都新宿区高田馬場1-28-18 和光ビル401
予約・お問い合わせ  Tel:03−3205−7273  予約制
Copyright © 2007 kosiraku. All Rights Reserved.