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子供のおもな病気


◎心臓と血管の病気
○動脈管開存(ボタロー管開存)
 胎児期には開存している大動脈と肺動脈をつなぐ動脈管は生後2〜3日で閉鎖しますが、その後も開存している病気です。

 管が太ければ、多量の血液が大動脈から肺動脈に流れ、それがふたたび心臓に還流して心臓に負担がかかるので、心不全症状が出てきます。

 管が細ければ症状はありませんが、感染性心内膜炎(心臓に細菌のかたまりが付着するために全身に細菌がまかれる重篤な病気)の危険性があるため、治療の対象となります。手術では動脈管を切り離しますが、心臓を止める必要がないので、比較的簡単におこなえます。また、径が四ミリ以下のものであれば、カテーテル治療が可能です。先端に小さなステンレスのコイルをつけたカテーテルという細い管を太ももの血管から入れて動脈管まで進め、コイルを挿入して管を閉塞する方法です。


○心房中隔欠損
 左右に心房を隔てる心房中隔に孔があいている病気です。小児期に心不全症状を呈することはまれですが、孔が大きい場合には中年以降になると肺高血圧と心筋の繊維化により、心不全や不整脈が起こってきます。そのため、孔が大きい場合には通常は就学前に手術をおこないます。

 手術は人工心肺を用いて心臓を停止させた状態で心臓を切り開き、当て布(自己心膜やウマ心膜)でおおい、縫い合わせて孔をふさぐか、または直接孔を縫い合わせます。孔が小さければ放置してかまいませんし、また小さいものは自然閉鎖することもあります。

2012年8月25日

子供のおもな病気


◎心臓と血管の病気
○心室中隔欠損
 左右の心室を隔てている心室中隔に孔があいている病気で、先天性疾患の中で最も頻度の高い病気です。心臓が収縮するときに圧力の高い左心室から低い右心室へ血液が流れてしまい、肺へいく血流量が増加し、その血液が再び心臓へ戻るので、心臓に負担がかかります。

 孔が大きいものほど重症で、生後一ヶ月過ぎから心不全症状があらわれます。孔が小さければ無症状で、心不全も出現しません。

 治療は、利尿薬や強心薬を服用しますが、心不全が改善しなければ乳児期に手術が必要となることもあります。

 状態が安定していれば就学前に手術を行います。手術は人工心肺を持ち手心臓を停止させた状態で心臓を切り開き、当て布(自己心膜やウマ心膜など)で多い縫い合わせて穴をふさぎます。手術が必要なのにそのままにしておくと、肺高血圧が進行し、重度になると右心室から左心室へ静脈血が流れ込みチアノーゼを呈するアイゼンメンゲル症候群になり、手術ができず手遅れになってしまいます。

 特にダウン症候群では肺高血圧の進行が早く、乳児期に高度の肺高血圧を呈し、手術ができなくなる可能性があります。小さな穴で心臓に負担がかかっていない場合は、手術は必要ありません。3〜4歳までに自然閉鎖することもあります。いっぽう、孔が小さくても、感染性心内膜炎(心臓内に細菌のかたまりが付着するために全身に細菌がまかれる重篤な病気)の予防のために、抜歯などのときには、あらかじめ抗生物質を内服す必要があります。

 また、孔の大きさに関係なく、孔が大動脈弁に近いと弁が孔に落ち込み変形をきたし、手術が必要となることもあります。

2012年8月23日

子供のおもな病気


◎心臓と血管の病気
○心臓のしくみと働き
 心臓は血液を全身に送るポンプの機能をしています。心臓は四つの部屋から成り立っていて、左右の部屋は中隔という壁で仕切られ、心房と心室は房室弁を介してつながっています。

 酸素がたくさん含まれる血液(動脈血)は、左心室から大動脈を経て全身へ送られます。それぞれの組織で酸素が消費されたあと、酸素が少ない静脈血となり、それぞれの静脈から上大静脈と下大静脈に注ぎ込み、右心房に戻ります。

 静脈血はさらに右心房から三尖弁を経て右心室に入り、肺動脈から肺へ送られます。呼吸により肺で血液に酸素が取り込まれ、再び動脈血となって、肺静脈から左心房に戻り、僧房弁を介して左心室に入ります。この心臓のポンプ作用による血液循環によって、全身に酸素や栄養がいきわたるのです。

◎先天性心疾患
 心臓のかたちが正常に作られなかった生まれつきの病気で、全出世児の1パーセントに存在します。その原因は多くの遺伝子が関与しているとされ、現在でも一部しかあきらかではありません。

症状
 症状は疾患によって異なりますが、心臓の血液を全身に送るポンプ機能の低下による心不全症状(哺乳不良、体重増加不良、汗を多くかく、呼吸や脈拍が速くなったりする)やチアノーゼが出現します。
 
検査
 診察では身長、体重を測定し、発育が順調かどうかを調べます。また心臓の雑音を聴取することによって、どのような病気かを推測することができます。
 
 心不全により肝臓がはれることがるので、おなかをさわります。

 検査は心電図、胸部レントゲン検査、超音波検査などがおこなわれます。心電図では不整脈の有無や、心肥大の有無がわかります。また胸部レントゲン検査では、心臓の拡大の有無や肺へいく血液量の増減がわかります。

 超音波検査では心臓の形態と動きのほか、血液の流れも観察することができます。さらに、入院のうえ、太ももの血管からカテーテルの管を心臓まで進め、心臓内の圧や血液の酸素量を調べたり、造影剤を注入したりする心臓カテーテル検査が必要な場合もあります。

治療
 内科治療は、利尿薬(尿を多く出して余分な水分を体外に出して、心臓の負担を軽くする薬)や強心薬(心臓の働きを増強する薬)を内服します。最終的には外科手術が必要となります。手術の方法や器具が改良され、いままで手術が不可能であった病気が手術できるようになったり、手術による死亡率がいちじるしく下がっています。

 乳児期後半以降の手術では、無輸血でおこなえる施設もあり、輸血後肝炎などの心配がなくなりました。

 しかし、小児の心臓の手術は最も熟練を要する分野で、特に複雑心奇形といわれる複数の心奇形を有する心臓の手術や、新生児期、乳児期早期の手術は、施設が限られてきます。そのため、どの施設で手術をしてもらうかを担当の医師とよく話し合う必要があります。

注意
 日常生活の注意事項も必要です。

 心不全やチアノーゼが軽度であれば、予防接種は通常どうり行い、むしろ積極的におこなって病気を予防することが大切です。

 心不全やチアノーゼがある患者は抵抗力が弱く、風邪を引きやすいので注意が必要です。風邪を引けば肺炎になりやすく、肺炎になれば心不全症状やチアノーゼは悪化します。

 具体的には、人ごみに連れて行かない、家族もかぜを引かないように注意することが大切です。心不全症状やチアノーゼがある患者は、運動制限も必要です。主治医に運動管理区分表を作成してもらい学校に提出します。

 また、心臓の病気のために血液の流れた速いところができると、心臓や血管の内膜が傷害され、そこに細菌が付着しやすくなり、細菌性心内膜炎という重症な病気にかかりやすい状態になっています。

 特に、口内の雑菌が体に入り、細菌性心内膜炎を起こすことが多いので、虫歯がひどくなって歯を抜くときなどは、必ず処置前に抗生物質を服用します。日ごろから虫歯には注意することが大切で、歯科医にかかるときは、あらかじめ心臓に病気があることを伝えておきましょう。

 もし入院が必要な程度の重症度であれば、公的な医療費助成制度(小児慢性特定疾患など)があるので、手続きをとるようにしましょう。手術の費用も育成医療制度によって、公費負担となります。

2012年8月22日

子供のおもな病気


◎気管支喘息
原因
 呼吸するときのゼーゼーという音(喘鳴)を伴った呼吸困難を発作性に繰り返す病気です。1〜5歳までに病気になることが多く、原因の多くはアレルギー、特にハウスダストとダニに対するアレルギーです。アレルギー反応により、気管支が収縮して空気の通り道を狭くするために、呼吸困難や喘鳴、セキが出現します。

症状
 発作は重症度により三段階に分けられています。小発作は軽い喘鳴があり呼吸困難は軽度のものです。中発作はあきらかな喘鳴と陥没呼吸を認め呼吸困難があり、会話もとぎれがちになります。

 大発作では著明な喘鳴、呼吸困難、起坐呼吸を呈し、ときにチアノーゼをみとめます。

治療
 小発作では、ベータ2刺激薬(気管支を拡張する作用がある)を吸入します。

 中発作では吸入を反復し、アミノフィリン製剤(この薬も気管支を拡張する作用がある)の静脈注射をおこないます。

 大発作では酸素吸入下でベータ2刺激薬を吸入し、アミノフィリン製剤や副腎皮質ステロイド薬の静脈注射をおこない、血液が酸性になった場合は、それを補正します。されに増悪すればより強力な気管支を広げる薬(イソプロテレノール)の吸入や静脈注射、気管内にチューブを入れて人工呼吸器による呼吸管理が必要なこともあります。

 発作の予防には、抗アレルギー薬の服用や吸入、気管支拡張薬やたんを出しやすくする薬を服用します。近年、副腎皮質ステロイド吸入薬の効果があきらかになり、中等症持続型と重症持続型では第一に使用することが推奨されています。また、アレルギーの原因であるハウスダストやダニ、カビ、動物上皮を除去することを心がけます。

 具体的には、掃除機での床のほこりや、床をじゅうたんや畳ではなくフローリングに変える、寝具を豆に干し、ほこりを払うなど、純毛や羽根布団はやめる、枕もそばがらやもみがらは止めてスポンジかホームラバーにする、犬やネコなどのペットを飼わない、家族全員の禁煙などの生活環境の整備をします。さらに、水泳や歩行などの適度な運動で、体を鍛えることは大切です。

 ぜんそく発作は、生命にかかわる重篤な状態におちいる可能性があることを認識し、発作を予防することに心がけ、発作時は医療機関を受診するようにしましょう。

2012年8月20日

子供のおもな病気


◎急性気管支炎
原因
 ウイルスや細菌の感染による気管支の炎症です。

症状
 せきと発熱がおもな症状です。乳幼児では、呼吸のときにゼーゼーという音(喘鳴)が聞こえることがあり、ぜんそく様気管支炎といわれています。

診断
 検査は胸部レントゲン撮影で気管支の壁が肥厚している所見があります。聴診器で呼吸音を聞くと粗く、気管支に分泌物が存在する雑音が存在します。血液検査でウイルス感染と細菌感染の鑑別をします。

治療
 たんを出しやすくする薬や、細菌感染では抗生物質を内服します。症状が強ければ入院し、点滴による水分の補給や抗生物質の注射、たんを切る薬の吸入などで治療します。


◎急性細気管支炎
 気管支より奥の細気管支の炎症です。冬に多く、6ヶ月前後の乳児がかかりやすく、RSウイルス感染が80パーセントを占めます。かぜ症状に続いて呼吸時にゼーゼーという音(喘鳴)と呼吸困難があれば入院です。水分補給の点滴や酸素吸入がおこなわれますが、重症例は人工呼吸器で呼吸管理が必要なこともあります。


◎肺炎
原因
 ウイルスや細菌、マイコプラズマなどの微生物の肺への感染によりおこります。ウイルス感染は全年齢、細菌感染は乳幼児、マイコプラズマ感染は学童に多い特徴があります。

症状
 発熱、せきが主症状で、呼吸困難を伴うこともあります。全身状態の悪化や呼吸困難があれば、入院となります。

診断
 胸部レントゲン検査で、肺炎の影をみとめることによって診断されます。血液検査では白血球数や炎症反応の強さ、マイコプラズマ抗体価(微生物などの異物が体内に入ると、それを攻撃するために作られるタンパク質が抗体で、その値を調べることにより、微生物の感染が存在したかどうかの証明ができる)を調べたり、細菌培養検査により、原因微生物を特定していきます。

治療
 せきやたんを出しやすくする薬の内服や吸入、水分補給のための点滴、抗生物質の内服または注射、酸素吸入で治療します。重症例では人工呼吸器による呼吸管理が必要なこともあり、現在でも乳幼児死亡原因の上位を占めています。

2012年8月18日

子供のおもな病気


◎副鼻腔炎
 鼻の周囲の顔の骨には副鼻腔という洞穴があいています。これは、吸い込んだ空気の加湿と加温、吸入粒子の捕獲、粘液分泌、発音の反響、頭部の軽量化の役割があります。ここに細菌感染が起こる病気です。

 症状は膿性の鼻汁、鼻閉、頭痛、夜間のせきです。レントゲン検査で、副鼻腔の含気が減少していることで診断されます。

 治療は抗生物質の服用ですが、耳鼻科で副鼻腔にハリをさして、膿を洗い落とす処置が必要なこともあります。


◎先天性喘鳴
原因
 空気の通り道の咽頭、気管の軟骨が脆弱なために、空気を吸うときに喉頭、気管の内腔がつぶれて狭くなり、ゼオゼオします。

 他の原因としては、喉頭や器官周囲の腫瘍や血管輪(大動脈が途中で二つに分かれてリングを形成する病気)があります。

症状
 生後1〜2ヶ月以内に、息を吸うときにゼーゼーいう音が聞こえる(呼気時喘鳴)ようになります。喘鳴は息を吸うときに強く、また興奮したり泣いたりすると増強し、腹ばいで改善します。

診断
 検査はファイバースコープで、呼吸時の喉頭を観察します。また、MRI、CT検査、頸部レントゲン撮影で原因を鑑別していきます。

治療
 原因となっていつ病気を明らかにして、治療します。喉頭軟化症、気管軟化症では生後半年をすぎるとしだいに改善します。腫瘍や血管輪では手術が必要なこともあります。

2012年8月15日

子供のおもな病気


◎呼吸器の病気
 呼吸器の病気で大切な症状に、呼吸困難、喘鳴(ぜんめい)、チアノーゼがあります。呼吸困難は本来、呼吸が苦しいという患者の訴えですが、乳幼児では自ら訴えることはできないので、呼吸困難時に出現する異常な呼吸状態から判断されます。次に上げる症状の有無や程度を判断して、病気の重症度を見極めます。また、このような症状があれば、至急医療機関を受診することが必要です。

1・呼吸パターンの異常・・・呼吸が深くなったり、速くなったりする。
2・陥没呼吸・・・肋骨の間や下、胸の中央の胸骨の上下の皮膚が、呼吸をするときにへこむ状態。
3・鼻翼呼吸・・・呼吸するときに、鼻の孔がふくらむ状態。
4・起坐呼吸・・・横になると苦しいので、上体を起こして呼吸する。
5・頭部前屈呼吸・・・乳児を抱いていると、乳児が息を吸うときにその頭が前にかたむく現象。
6・喘鳴・・・狭くなった通り道を空気が通過するときに、ゼーゼーと音がする状態。
7・チアノーゼ・・・くちびるや爪の色が紫の状態で、酸素が十分体内に取り込めないためにおこる。


◎急性咽頭炎
 ウイルスや最近がのどに感染し、発熱やのどの痛みがあります。80パーセントはウイルス感染です。細菌感染で最も多いのは溶連菌感染です。
 細菌感染に対しては、抗生物質を飲ませます。4〜5日で治ります。

2012年8月12日

子供のおもな病気


◎筋ジストロフィー
 筋肉が徐々にこわれていくために、力が弱くなる病気です。いろいろなタイプの病気があり、それぞれ特有の遺伝子に異常が出たために起こります。病気により症状があらわれる年齢、進行の度合い、力が弱くなる部位が違い、合併症を持つこともあります。

 根本的な治療法はありませんが、それぞれのレベルにより、関節が固まるのを防ぎ、筋力を保つ訓練や呼吸訓練などのリハビリ、心臓の働きを保つ治療、呼吸器感染の予防と早期治療、短をだす力が弱い場合の補助などが必要になります。

○福山型先天性筋ジストロフィー
 生まれてすぐ、あるいは赤ちゃんのうちから症状が出始めます。筋肉が柔らかくて力が弱く、首のすわりが遅れるなどで気がつきます。すこしずつ発達し、かなり遅れますが、お座りまでできることが一般的です。脳の障害もあり、知能障害やけいれんを合併することもあります。呼吸障害、心臓の働きの低下などにより、20代で死亡します。

○デュシェンヌ型筋ジストロフィー
 一人歩きをするまではほぼ正常ですが、三歳以降より走れない、階段が登れない、膝に手をついて立ち上がるなどの症状があらわれます。ふくらはぎの筋肉が硬く太くなります。筋力の低下は徐々に進み、十代前半で歩けなくなり、十代後半から呼吸や心臓の働きが弱くなり、二十代で死亡します。

○先天性筋強直性ジストロフィー
 筋強直性ジストロフィーの母親から生まれた子供がかかることがあります。生まれたときから、筋肉の緊張や力が非常に弱く、人工呼吸管理が必要になることもあります。

 ただし筋肉の症状は少しずつ良くなっていき、発達全体は遅れますが歩けるようにもなります。知能障害やけいれん、あるいは白内障や糖尿病などを合併することがあります。

2012年8月11日

子供のおもな病気


◎脳炎
 子供が、急激に意識障害などの脳障害を起こしてくる病気です。

原因
 脳炎は、ウイルス感染に引き続いて脳に炎症が起こるもので、ヘルペスウイルス、はしか、風疹などが原因です。
 急性脳症は、インフルエンザなどのウイルス感染のあとや、薬物、生まれつき持っている先天性代謝異常が一時的に強くあらわれるものなどがあり、原因の特定は困難です。

症状
 原因があきらかなときはその治療を行いますが、原因が不明であったり、治療法がないこともあります。ウイルス感染では、ヘルペスウイルスに対する治療薬はありますが、他のウイルスに対する治療薬はありません。インフルエンザ脳症は、急激に発症することもおおいため、インフルエンザ治療薬の治療効果ははっきりしません。
 
 脳のむくみをとる薬による治療、全身管理、けいれんに対する治療などが必要です。一部の解熱薬や症状を悪くし、死亡率を高めると考えられています。予防のために、はしか、インフルエンザなどのウイルスに対するワクチン接種が重要です。


◎多発神経炎、ギラン・バレー症候群
 脳と脊髄の中枢神経からの情報を筋肉や内臓に伝えたり、感覚を中枢神経に伝えたりする末梢神経の病気です。

原因
 感染症のあとなどに、末梢神経を壊すような抗体を自分で作ることにより神経がまひしてきます。カンピロバクターという胃腸炎を起こす菌や、インフルエンザその他のウイルス感染などが原因です。

症状、治療
 足のしびれや力が入らないなど足から始まることが多く、徐々に麻痺が強くなっていき、やがて歩けない、手の力が入らないなど進行してきます。自然に治ることも多いですが、食べ物が飲み込めない、呼吸が弱くなるなどの症状が出ると、呼吸管理を含めた治療が必要です。ガンマグロブリン治療が有効です。

2012年8月 9日

子供のおもな病気


◎もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)
 脳には、首の前のほうから入ってくる内頚動脈と、後ろから入ってくる椎骨動脈があり、脳の下のところでつながって、ウィリス動脈輪をつくっています。このウィリス動脈輪周囲の血管が徐々につまっていく病気です。

原因
 家族性に出ることもあり、何らかの遺伝子異常が想定されています。日本人に多くみられます。血液の流れが悪くなり、代わりに、細い血管があちこちに作られ、脳の血液の流れを保とうとしますが、細くてもろい血管なので、閉塞したり、出血したりして脳障害を起こします。

症状
 過呼吸のあと血管が狭くなり、一過性の脳虚血症状として、手足のまひ、意識障害やけいれんを起こします。程度が強い場合や発作を繰り返す場合、脳梗塞や脳内出血を起こし永続的なまひになります。

治療
 対症療法として、アスピリン製剤や脳血流改善薬がもちいられます。外科治療が有効なことも多く、適応方法を検討する必要があります。国の特定疾患治療研究事業対象疾患(難病)に指定され、医療費の公費負担対象になっています。

2012年8月 8日

子供のおもな病気


◎水頭症
 頭の中には脳を保護するため髄液が作られて流れていますが、その髄液の流れが悪くなり頭に水がたまる病気をいいます。

原因
 生まれつき流れが悪い場合と、生後に髄膜炎や頭蓋内出血をおこしてなる場合があります。

症状・治療
 赤ちゃんでは頭が大きくなってきます。嘔吐やけいれん、目が下がるなどの症状があらわれます。進行すると脳が圧迫され、知能障害、脳性まひやてんかんを起こしてくるので、手術が必要です。脳室という髄液がたまっている場所からお腹の中へ髄液を流す管を入れます。

◎小頭症
 頭が小さく、大泉門が触ってわからない状態をいいます。多くは脳の発達が悪くなる病気によりおこります。

◎狭頭症
 赤ちゃんの時には頭の骨がくっついていない場所があり、そこが伸びていって頭が大きくなっていきます。その場所が生まれつきくっついていて頭の骨が広がらない子供がいます。これが狭頭症です。脳の成長が抑えられ、知能障害を起こしてくることもあるので、頭の骨を切り離す手術がおこなわれます。

◎二分脊椎
 腰の部位などで、背骨の後ろ側が離れ背中から脊髄や髄膜が突出することがあります。脊髄や、脊髄から出る神経が障害され、両足のまひや排泄の障害を起こすことがあります。

 手術で髄膜、背中の皮膚を縫い合わせます。排尿や排便の管理が必要です。水頭症を合併することもあるので、検査が必要になってきます。

2012年8月 6日

子供のおもな病気


◎こころ、神経の病気 つづき
○てんかん
 熱がなくて、けいれんや意識消失するなどの発作を繰り返す病気をてんかんといいます。体の一部のけいれんだけで、意識が正常な単純部分発作、部分発作で意識がはっきりしなくなる複雑部分発作、全身の発作症状を起こす全般発作などがあり、部分発作から全般発作へ広がることもあります。

 発作にかたちとして、全身の筋肉が硬くなりその後ガタガタ震える発作(全般強直間代けいれん、大発作)、意識消失してはたらきがとまる発作(欠神発作、小発作)、感覚発作など、いろいろな発作があります。多くは脳波検査で発作波が検出されます。新生児から学童まで、どの年齢でもおこりますが、てんかんの種類によっては特定の年齢にのみ起こります。

原因
 頭部外傷、脳炎や髄膜炎のあと、脳性まひに伴うものなど脳の傷によるもの、低カルシウムや低血糖などの代謝異常に寄るものなどもあります。てんかんの一部には遺伝性があります。てんかんを起こす遺伝子異常もみつかっています。

種類
 発作の症状、発症した年齢や脳波所見から分類します。大きく、脳全体に同時に発作が始まる全般てんかんと、脳の一部の発作症状から始まる局在関連てんかんに分類します。それぞれを機能的なものである特発性、脳の器質的な病気がある症候性、器質的な病気があると推定されるが確認されない潜因性にわけます。

2012年8月 5日

子供のおもな病気


◎こころ、神経の病気 つづき
◎熱性けいれん
 発熱に伴って、全身のけいれんを起こすものをいい、生後六ヶ月から六歳の間、特に1〜3歳のときに多くおこります。熱が急に上がるときにおこりやすく、意識が消失して全身をかたく強直し、その後手足がピクピクし、たいてい五分以内にとまります。

 発作は一度しか起こさないことがほとんどですが、時に一回の発熱でけいれんを繰り返したり、熱を出すたびにけいれんを起こす子がいます。両親のどちらかが子供のころに熱性けいれんを起こしていると、子供も起こす可能性が高くなります。七歳以降では自然に起こらなくなりますが、一部にてんかんを起こしてくる子がいます。

治療
 けいれんを起こした場合は、そのまま横にし、衣服を緩めたりします。吐いた場合は、顔を横に向け気管に吸い込まれないようにします。怪我や窒息の危険があり、口の中にタオルや指を入れてはいけません。

 数分で発作がおさまればあわてる必要はありませんが、10分以上けいれんが続くようなら、すぐに病院で診てもらいましょう。

 熱性けいれんを繰り返した場合、発作の予防のために、発熱時にジアゼパムの座薬を使用します。けいれんを頻回に起こす、一回の発作時間が長い、座薬の使用が有効でなかったなどのときは、抗けいれん剤を予防的に毎日内服することもあります。

2012年8月 4日

子供のおもな病気


◎こころ、神経の病気 つづき
○不登校
 身体的、経済的、家庭的、社会環境的に、学校へ行けなく理由がないのに登校できない状態を不登校といいます。不登校は、学校へ行けないといつ状態を表したことばであって、その原因、背景にはいろいろなものがあります。

 友人関係、教師との関係、学習や部活動などに関する学校での社会的なことに対するトラブル、家庭での親子関係、兄弟間での葛藤、本人の性格、能力などがからみあって不登校になると考えられます。

 いじめ、転校、学校活動に対する負担、学業不振、家庭内の不和などが心理的ストレスになり、うまく対応できずに不登校になるものが最も多く、人前へでることの恐怖や、自我、自主性の発達が未熟で、親や家庭から離れて自立するのが困難だったり、本人に精神病的器質がある場合などがあります。子供にも「うつ状態」がって不登校になることもあります。学校の勉強についていけなくなった場合もあり、また、非行型の不登校も増加しています。心理的背景よりも身体のリズムの障害を主要因と考える考え方もあります。心身の疲れから生体リズムがこわれて、うつ状態におちいるのは大人も子供も同じです。しっかりと休ませてリズムを取り戻すためにも小児科医などのサポートも必要になるでしょう。

症状
 はじめは身体的な訴えが多く、朝方に腹痛、頭痛、吐き気、嘔吐、気分不快、倦怠感、発熱などの症状を訴えます。心理的な不安、かんしゃく、劣等感、抑うつ、無気力などが見られるようになります。無理に登校させようとすると、家庭内暴力になることもあります。長期化すると、生活のリズムの逆転や引きこもりなども出現します。

注意
 朝方の身体的訴えが多くなるようなときは、不登校の前ぶれと考え注意深く見守ります。

 学校での友人関係のトラブル、いじめ、学習状態など、原因となるものがないか調べ、可能なら改善するようにします。環境調節だけで登校できるようになることもよくあります。登校は無理強いせずに、本人を温かく受け入れてあげ、自主性を尊重するようにします。また、専門家による心理療法や環境調整も必要になります。

 一人ひとりの状態を小児科医やカウンセラーとともに考えるようにしましょう。

2012年8月 2日

子供のおもな病気


◎こころ、神経の病気 つづき
◎睡眠障害
○夜驚
 夜眠っていて、突然叫び声をあげたり、泣き出したりし、数分間でまた眠ってしまいます。時には、起き上がって部屋の中を歩き回る夢中遊歩行を伴うこともあります。翌朝、本人は何も覚えていません。男の子に多く、4〜12歳ごろにみられます。

 昼間、こわい経験をしたり、興奮しすぎたりなどが誘因になります。多くは自然に軽快するので心配ないですが、症状が強いもの、頻度が高いものは抗不安薬や睡眠剤を使用することもあります。

○悪夢
 こわい内容の夢で目が覚めてしまうもので、翌日、本人は内容を覚えています。女の子に多く、大人でも見られます。身体的あるいは精神的な慢性ストレスの状態にあるときにおこりやすいのが特徴です。抗不安薬や睡眠薬を飲みながらストレスに対応します。

○不眠
 子供でも神経症、抑うつ状態や起立性調節障害などで夜眠れないというお子さんもいます。

 10〜12歳以降にみられるのが一般的です。神経症では眠りにつけず、途中で目が覚めると訴えます。起立性調節障害では、睡眠のリズムが狂っていて、夜眠れず、朝起きられないという状態になり、不登校の原因にもなります。

2012年8月 1日


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