先天性筋緊張症(トムゼン病)
常染色体優性遺伝のものが多く、幼児期に発病します。全身性に筋緊張現象と筋力の低下が見られ、筋肉が肥大することも特徴とされています。
筋緊張と筋力の低下で運動機能が制限され、日常生活にも支障をきたすことが少なくありませんが、生命にかかわることは少ないとされています。
筋緊張性ジストロフィー症
常染色体優性遺伝で、発病は遅く、ふつう中年以降に症状が現れます。
筋緊張現象以外に、顔、首、手足の筋肉に萎縮が起こり、さらに前頭部の脱毛、白内障、インポテンツなどのホルモン異常や代謝異常を伴います。また、心臓壁を構成する心筋の障害や、知能低下が起こります。生命にかかわることはありません。
治療
この病気に対する根本的な治療法はありませんが、筋肉の緊張を和らげる為に筋弛緩剤やキニーネ剤が用いられるほか、痛みには鎮痛剤が使用されるなど、対症療法が行われます。