血液中に含まれるホルモンの量は、多くは血液1デシリットル中に、マイクログラム(1マイクログラムは線分のミリグラム)といった単位のきわめて微妙な量です。
血液中のこの微量な量のホルモンが減少すると、脳にある視床下部がこれを感知して、下垂体を介してそれぞれの内分泌腺へ指令を伝えて必要なホルモンを分泌させる仕組みになっています。血液中に十分なホルモンが存在しているときは、ほとんどホルモンは分泌されません。
私たちの脳には、マイクログラムやナノグラムといったきわめて微量な単位の変化にも感応する高度のセンサーが備わっているわけなのです。