原因
海草などのヨードを含む食品の取りかたが少ないなどのヨード摂取量の低下が原因の一つに上げられています。世界的にみても、ヨードの摂取不足になりやすい海岸から遠く離れた大陸内部や山岳地帯に多いと言われていますが、日本などのヨード不足がおこるとは考えにくい国々にも、症状は発生しています。逆にヨードの過剰摂取が原因でおこる単純性甲状腺腫もあります。
又、甲状腺の働きを低下させる抗甲状腺物質や甲状腺腫を誘発する物質を含む食物(キャベツ、からし菜など)の多食が原因のこともあります。
甲状腺ホルモンの需要を増大させるようなことも原因となります。この病気は思春期前後の女性に多いのですが、思春期の女性は、特に多量の甲状腺ホルモンを必要とするために、相対的にホルモンの量が不足するのが原因とする説もあります。