■血管障害
医療の向上で糖尿病患者の寿命も長くなってきましたが、糖尿病でない人に比べると、まだ短いようです。世界的に見ると、子供に発症したインスリン依存型糖尿病の平均余命は約30年で、糖尿病でない人に比べると50パーセントに過ぎません。成人に発病したインスリン非依存型糖尿病でも、糖尿病でない人の平均余命に比べると70パーセントです。
日本での糖尿病患者の平均寿命は、男63,1歳、女64,9歳といわれ、日本人の平均寿命に比べるとそれぞれ10年以上も短いのです。そしてその死因の約半数が血管障害です。血管障害には、大きな血管におこるものと、小さな血管におこるものとがあって、それぞれ大血管障害、最小血管障害と呼ばれます。