糖尿病の合併症としておこる狭心症では、これらの定型的な症状がなく、代わりに頭部、背部、腹部の痛み、歯痛として感じることがあります。これを非定型的な狭心症といいます。
狭心症の診断は、心電図をはじめとする種しゅの心機能検査で容易につきます。発作時に狭心症の治療薬であるニトログリセリンの錠剤を口に入れ、舌の下で解かすと楽になることからも、ある程度の推測はつきます。
狭心症を起こした人は、以後絶対にタバコをすってはいけません。発作が頻繁に起きるようになったら、専門医にどのくらいまで動いたらよいか、その程度をきちんと決めてもらい、それ以上の運動や労働は決してしないことです。積極的な治療としては、冠状動脈の狭くなっているところの手術がおこなわれます。