下肢の血管障害つづき
糖尿病壊疽には、動脈硬化によっておこるものの他に、末梢の神経障害が原因でおこるタイプがありますが、実際には動脈硬化の因子も加わっているので、両者の区別は簡単ではありません。
末梢の神経障害がもとで起きる糖尿病壊疽は、感覚が鈍るために足に外傷ややけどを作りやすく、傷ついた箇所から壊疽になります。この場合は、足の項の動脈は消失しません。壊疽の部分は痛そうですが、神経障害のため本人は痛みを感じません。また、細菌感染が起きない限り、黒ずむだけですが、壊疽が崩れて潰瘍になり、細菌に冒されると化膿が始まり、ときには骨髄炎や敗血漿に発展することがあります。
壊疽の引き金になるものは、魚の目、たこ、深爪、みずむし、切り傷、水泡、皮膚の亀裂などです。糖尿病患者は、特に足の衛生に注意し、いつも清潔にしておくことです。
