◎鉄分の不足が原因の貧血
原因
鉄欠乏性貧血の原因には次のようなものがあります。
●出血
ケガなどで、体外へ出血すると血液中の鉄分が失われ、鉄欠乏性状態になります。
ケガのような急激な出血ではなく、痔、胃・十二指腸潰瘍、など、女性では子宮筋腫などがあって、少量の出血が慢性的に続いている場合にも、鉄欠乏性状態になりやすいものです。
10ミリリットルの血液が失われると5ミリグラムの鉄分が血液中から失われますが、体が一日に吸収できる鉄分は1ミリグラムなので、わずか10ミリリットルの出血で失われた鉄分の損失をとり返すのに5日もかかることになります。出血量はわずかでも、慢性的につづくと鉄欠乏性貧血を起こすわけです。