妊娠は貧血になりやすく、妊婦の約30パーセントは貧血を起こしているという統計があります。
妊娠が貧血になる原因の一つに水血症があります。これは妊娠末期に入るにつれて、血液中の血漿量が増えてくるために、相対的に血液中の赤血球の数が減少して、貧血の状態になるものです。
しかし、妊婦の原因はこれだけではなく、むしろ鉄分の不足のほうが原因としては重要なことがわかってきました。
女性はもともと鉄分不足状態にある人が多い上に、こういう人が妊娠すると、胎児に鉄分を取られるためにますます鉄分不足になって鉄欠乏性貧血になるのです。