◎ホルモンとは
●下垂体
下垂体は、大脳の下にある大きさは1センチメートルたらず、重さは約1グラムの器官で、前葉、後葉の二つの部分に分かれています。
前葉からは、視床下部からでる放出ホルモンの刺激を受けて、甲状腺に働きかける甲状腺刺激ホルモン(TSH)、副腎に働きかける副腎皮質刺激ホルモン(ASTH)、性腺に働きかける性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)が分泌されます。
また、体の成長をうながす成長ホルモンや、女性の乳腺を刺激し、乳汁を分泌させるプロラクチンも分泌されています。
後葉からは、尿量を調整する抗利尿ホルモン(バゾプレッシン)、子宮を収縮させるオキシトシンといったホルモンが分泌されています。このうち、バゾプレッシンは、視床下部で作られ、下垂体後葉に蓄えられるホルモンです。