◎ホルモンとは
●甲状腺
甲状腺は、のどのすぐ下の器官についている器官で、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の刺激を受けてサイロキシンとトリヨードサイロニンというホルモンを分泌しています。
この二つのホルモンは、互いに同じ様な作用を持っていて、糖質やタンパク質の代謝に関与したり、心臓、消化器、骨、脳の発育をうながしたり、体温の調節に関与したりします。
●甲状腺のおもな病気
甲状腺のはたらきが活発になって、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるのが甲状腺機能亢進症で、代謝が活発になりすぎるために、やせ、多汗、動悸、体温の上昇などさまざまな症状が起こってきます。
甲状腺機能亢進症は、色々な原因でおこります。甲状腺の自己免疫疾患であるバセドウ病が代表です。
逆に、甲状腺ホルモンの分泌が低下するのが甲状腺機能低下症で、やはり色々な原因でおこります。自己免疫疾患である慢性甲状腺炎がその代表です。