まったく動けないほどの激痛に不意に襲われるぎっくり腰。
突然の痛みなので、一瞬にして起きていると思いがちですが、そうではありません。ぎっくり腰は、日常的に少しずつ進行しているのです。
O脚もそうですが、日常の動作や歩き方の癖座り方などが重なっていってぎっくり腰になるのです。
そういう場合は、深部の筋肉がだいぶ硬くなっていっぱいいっぱいになったときにぎっくり腰は起こります。もちろん重いものを、無理な体勢で持ち上げたりすると当然深部の筋肉があまり硬くなっていなくてもぎっくり腰は起こりますが。
特に不自然な動作で強い負担を腰にかけたわけではないのですが、不意に起こることが多いのは、普段から深部の筋肉が硬くなっている為です。
荷物を持ち上げるとき、膝を曲げて腰を落としてからゆっくりと持ち上げるやり方は、腰の負担をかけないのでよいのですが、多くの方は荷物を降ろすときに、ついうっかりと無理な体制をとりがちで、こんなときに、ぎっくり腰はよくおきています。
いかにも腰に負担がかかりそうなときのみ注意するのですが、顔を洗うとき、靴下を履くとき、くしゃみをするときなどのちょっとした瞬間こそ、注意すべきなのです。
ちなみに、椎間板にかかる負担は
たち姿勢で1.3倍 あぐらで2.2倍 くしゃみで2.4倍 前かがみ(前屈)で4.0倍です。