関節の主な病気について。
巧妙な構造をしている滑膜関節も、生まれつきのちょっとした関節のできの悪さや、それに加わる老化や長年の酷使の結果、内部が痛んできて炎症を起こし、動かすと痛むことがあります。これが変形性関節症で、体重を支えている膝関節や股関節に起こりやすいのです。無理な肘の使い方をしたためにおこる野球肘やテニス肘の同じ仲間に入ると思います。
異常な免疫反応の結果、あちこちの関節に炎症が起こり、次第に変形してくるのが関節リウマチで、大部分は手指の関節から始まります。
組み合わさってる関節の骨がずれたり、はずれたりするのが脱臼で、乳幼児に多い先天性股関節脱臼は、生まれつき骨と骨との組み合わせが悪い為に起こります。
関節の中に細菌が感染するのが化膿性関節炎ですが、結核菌の感染が原因の場合には、特に結核性関節炎といいます。
関節軟骨の一部分がはがれ、関節を構成している骨と骨の間にはさまって、関節が激しくい痛むのを関節ねずみといいます。離断性骨軟骨炎もその一つでわりあい多い病気です。