どんな病気か?
膝の関節は、靭帯、軟骨、筋肉などの組織がバランスよく働いて動くようになっています。この膝関節の中が傷ついて、周囲の組織のどれかに異常が起こると、周囲の組織の働きのバランスが崩れ、膝が痛くなります。この状態を膝内障と呼んでいます。
サッカー、バスケットなどのように、急激に方向を転換する運動をしたときにおこりやすいものです。
症状
階段を上り下りするときに痛む、ある角度に曲げると痛むなど、特定の膝の運動をしたときに痛むのが特徴です。膝ががくがくして不安定になるという症状が伴うこともあります。
検査と診断
診断には、関節の中にX線にうつる造影剤を注入して撮影する関節造影や、関節の中を直接見ることができる関節鏡を体の外から刺して調べる関節鏡検査が必要なことが多いものです。
治療
周辺の組織が傷ついた程度であれば、サポーターをあて、走るなどの激しい運動は避け、安静にしているだけで治りますが、切れたりしているときは、縫合する手術が必要です。傷ついた組織や程度によって治療法が違い、治るまでの期間も異なりますが、治るまでにたいていは一ヶ月以上かかります。
早く傷ついた部分をはっきりさせて、修復し、バランスを回復させないと慢性化して治りにくくなります。