どんな病気か?
背骨は、28から30個の脊椎(椎体)がブロックを重ねた柱のような形で、体の前後左右への曲げ伸ばしやひねりといった運動ができる便利な構造をしています。特に腰椎の部分は、体重を支えたり、体を曲げたり動かしたりするときに果たす役割が大きい為に、過重な負担がかかったりして、障害が起こりやすいのです。
病気になりやすい人
腰痛に悩む人は多く、約80パーセントの人は、生涯に一度は腰痛を経験するといわれています。特に20歳を超えると腰痛に悩む人が多くなり、30から40歳代になると一段と多くなります。腰痛は、働き盛りに多いです。
心配ある痛みと心配のない痛み
腰痛の多くは、数日、腰に負担をかけないようにして安静にしていればよくなりやすいですが。このような腰痛は、あまり心配ないものですが、一年に何回か強い痛みが出たりして癖になっていいるか方は骨盤が歪んでしまっている場合がほとんどです。
そのような方は、骨盤のバランスを整える骨盤整体がお勧めです。ふだんから鈍痛が続いたり、腰が重かったりする方は骨盤にまくゴムバンドがお勧めです。これを巻くことにより、ふだんの自覚症状をだいぶ緩和することができます。
腰痛は、骨、関節の病気だけでおこるとは限りません。腎盂腎炎や尿路結石などの泌尿器の病気、胆石などの胆管、胆のうの病気、女性では子宮筋腫その他の女性性器の病気でも起こってきます。また、骨盤内に存在する臓器のがんなどの悪性腫瘍の症状のこともあります。腰痛のほかに、発熱、倦怠感、吐き気嘔吐、血尿その他の病気らしい症状を伴っているときは、骨、関節以外の病気の可能性が高いものです。病気らしい症状がはっきりしなくても、体の深部に感じる腰痛の場合も同様です。