どんな病気か
肘の外側が痛む病気で、30〜40歳代の女性に多くみられます。
上腕骨外かという部分には手首や指を曲げ伸ばしする手指伸筋回外筋という筋肉が付着していますが、肘や手首を使いすぎてこの部分に刺激が加わると、慢性炎症がおこって痛むようになります。そのため、以前は上腕骨外上か炎と呼ばれていましたが、テニスをする人にこの病気が多いことから、現在はテニス肘という俗称が一般的に使われています。
原因はテニスとは限らず、バドミントンなど手首や肘を使うスポーツには共通してみられますし、部品の組み立てなどの手や肘を良く使う職業に人にもしばしば起こります。
症状
肘関節の外側が痛み、指で押すと強く痛みます。また、前腕をひねるときに強く痛むのが特徴で、よくぞうきんをしぼれないと訴える人がいます。
治療
局所の安静が第一で、簡単なサポーターや弾力包帯で肘を固定し、できるだけ動かさないようにします。原因と思われるスポーツや作業はしばらく休みます。
また、消炎鎮痛剤の使用や、肘関節内へ副腎皮質ホルモン剤を注射することで、簡単に治ることもあります。手術を行う場合もあるようですが、結果に対する評価はまちまちですので、よく考えてから行ったほうが良いでしょう。