どんな病気か
肘関節の脱臼や、肘関節周囲の骨折など何らかの外傷が原因で、主として前腕を曲げ伸ばしする筋肉群とその近くを通る神経が損傷され、神経まひや手指の変形を生じる病気です。
一番多いのは、子どもの上腕骨か上骨折に続いて起こる場合ですが、骨折後になぜフォルクマン拘縮が発生するのかは、まだよくわかっていません。
症状
肘や前腕が激しく痛んで手指が白くなる,とう骨動脈の拍動(手首の脈)が触れない、手指のしびれ感などの知覚異常や、指が自由に動かない、といった症状が表れたらこの病気と考えられます。
なかにはこのような典型的な症状が出ないこともありますので、肘関節やその近くに外傷を受けたあとで少しでも以上が現れたら、直ちに医師を受診します。発症初期(急性期)に適切な処置を受けないと、肘から指までの筋肉がすべて壊死におちいり、指の関節や手首が曲がって動かなくなります。