どんな病気か
主として薬指、小指がしだいに曲がって変形するもので、50〜60歳代に発症し、圧倒的に男性に多いのが特徴です。
近年、日本では増加の傾向にありますが、もともと白人に多い病気で、黒人にはほとんど見られません。
症状
まず最初に、手のひらの薬指、小指に近い部分を押さえると、皮膚の下に結節(硬いしこり)をふれます。押すと痛いとか、赤く腫れるなどの炎症症状は、ふつうはありません。
この結節は、数が増えて連なって触れるようになり、やがて手指の関節が少しずつ曲がってきます。進行すると、関節が曲がったまま固まって伸びなくなってしまいます。
原因
手のひらの腱膜(皮膚と腱の間にある膜)が肥厚してきて引きつれることで手指の変形が起こりますが、その原因は不明です。アルコールの飲みすぎや糖尿病が原因という説もあります。
治療
変形が軽いうちは、手指を伸ばす装具をつけて矯正できることがあります。曲がりが強く、動かなくなってしまったものは手術が必要で、手のひらの肥厚した腱膜を切離します。
腱膜の病変が皮膚に及んでいる場合は、その部分を切除して植皮術が行われることもあります。