どんな病気か
良性と悪性の中間に位置する性質を持つ腫瘍で、腫瘍の組織を採取して調べる病理学検査を行うと、一個の細胞の中に多くの細胞核を持つ多核巨細胞が多く発見されることからこの病名がついています。
長管骨の発育層である骨端軟骨が閉鎖し、骨の発育が停止したあとに発生することが多いので、20歳以上になってから発生するものが大部分です。
腫瘍が発生しやすいのは、大腿骨下端、脛骨上端、上腕骨上端、とう骨末端などの長管骨の末端ですが、脊椎、骨盤などの長管骨以外の骨に発生することもあります。
症状
長管骨の場合は、関節軟骨直下に発生しやすいので、はじめの症状は関節痛が大部分です。たとえば、大腿骨下端や、脛骨上端に発生した場合は膝関節痛、上腕骨上端の場合は肩関節痛、とう骨や尺骨の末端の場合は手関節痛といったぐあいです。