(結節腫、筋腫)
主に関節包(関節を包んでいる膜)、まれに腱鞘(俗に筋と呼ばれている組織を包んでいる膜)から発生する嚢腫様の腫瘤(袋状のこぶ)で、なかにはゼリー状の粘液性の物質が充満しています。良性の腫瘍で、悪化することはありません。
発生しやすいのは、手首、足首、膝などで、各年代にみられますが、10〜20歳代の女性が特に多くなっています。
なお、ガングリオンとは塊という意味を表す言葉で、神経細胞が集まって、太くなっている神経の部分である神経節もガングリオンといいます。
症状
親指の頭ぐらいまでの大きさの球状の腫瘤で、手指の付け根に発生したものは、硬い腫瘤となります。
腫瘤と皮膚は癒着していないので、こすると腫瘤の上の皮膚がずれます。
治療
腫瘤にハりを刺して、なかにあるゼリー状の粘液性物質を吸引することもありますが、手術をして腫瘤を取り除きます。
取り残しがあると、しばしば再発するので、できるだけ完全にとりきるようにします。