治療
なんらかの異常で脊柱管が狭くなっていますから、症状に応じた運動療法をおこなうと効果的です。運動療法といっても歩くとしばらくしてしゃがみたくなるわけですから、歩く運動は避けたほうが良いでしょう。
腰周りの筋肉がこわばっていることが多いので、腰周りの筋肉を緩めるようなストレッチや、腰に負担のかからない水泳(平泳ぎ、バタフライは不可)得にクロールで泳いだり、体をねじって腰のストレッチをおこなうなどです。
手術
運動療法をおこなっても症状が軽くならない場合は、脊髄造影をおこなって脊柱管の狭窄の部位や範囲を確認した上で、手術をするかどうか決められます。
手術は全身麻酔でおこなわれます、背中を切開して、椎体のでっぱりや黄靭帯で狭くなった脊柱管を十分に広げるために、脊柱管の後方を覆っている椎弓という骨を広範囲に切除する手術がおこなわれます。
椎弓の切除は、脊柱管の狭窄の範囲によって,2から3個の腰椎から腰椎全体に及ぶものまで、いろいろです。
手術後の養生
手術後、ギプスベッドやコルセットが必要になることは、ほとんどありません。椎弓切除のさいに関節突起を摘出した場合を除けば、一般に術後2から3週間で、痛まずに歩けるようになりますが、日常生活を自分でおこなえるようになるまで、しばらくは入院することになるでしょう。
手術前の状態によって、回復に要する期間には個人差がありますので、退院後はリハビリテーションを進めることになります。