症状
主に腕の脱力感やしびれ、冷感ですが、首や肩が痛んだり、薬指、小指の知覚異常を伴うこともあります。
検査と診断
X線で頸肋が認められ、アドソンテストが陽性であれば、この病気としんだんされ増す。アドソンテストとは、首を症状のある腕側にまわしてあごを上げ、深呼吸をしたときに、とう骨動脈の脈が弱くなったり、ふれなくなるのを陽性とするものです。この検査のさい、症状がより強くなることも診断の参考になります。
治療
この病気では、頸肋のほかに前斜角筋の緊張も症状を起こす原因になっていることが多いので、まず、前斜角筋や中斜角筋の緊張を取るようにマッサージや頚椎や、鎖骨の調整をおこないます。
頭部と肩甲骨の下に枕を当て頭を軽く前に傾け、また肩をすぼめた姿勢で寝ていると症状がやわらぐこともあります。首や肩周りの筋肉が硬直しているとこういった症状がでやすくなる為、背中あるいは腰から肩周り、首の筋肉を緩めてそれに伴う骨格のゆがみなどを調整していくことによって、しびれや知覚異常、腕のだるさなどもしだいに取れていきます。最悪症状がなかなか改善されないで、強い症状が続くときには手術により頸肋を切除します。