首、肩、腕に痛みやしびれ
どんな病気か
X線写真の上で、脊椎に骨棘(とげ状の突起)の形成や椎間板の狭小などが認められるものを変形性脊椎症といいますが、この病気はそれが頚椎におこったものです。
頚椎の変性は、二十歳を過ぎたころから少しずつ始まっていますが、一般に、明らかな変化は四十歳代に出現し、それ以降高齢になるほど、この変化は大きくなりますが、頚椎に変化があっても、多くの人はなんら症状を訴えないものです。
しかし、個人差があって、変化が高度にすすむ人、変性に周囲の組織がうまく適応できない人もいます。これらの人は、首、肩、腕に痛みや痺れ感などを訴えるようになり、治療が必要になります。
症状は徐々に進行する
症状
急激に症状が現れることはほとんどなく、ふつう、肩こりや首の後ろのわずかな痛みといった、ごく軽い症状から始まります。そして、ゆっくり進行しながら、神経根症状、脊髄症状という症状が徐々に出てきます。
神経根症状だけのタイプが多いのですが、神経根症状と脊髄症状が併存するタイプや脊髄症状が主であるタイプもあります。