治療
腕の痛みや痺れなどの神経根症状に対しては、保存療法をおこないます。マッサ
ージや整体により硬くなっている筋肉をほぐしたり、頚椎の捻れから左右どちらか
の症状がでる場合がほとんどなので、骨のバランスも診ることになります。頚椎だ
けに原因があるのか?胸椎のバランスや動きは動なのか?その下にある骨盤のバラ
ンスや動き、それに付随する筋肉の硬さやはりなどを丁寧に調べていきます。下か
らのバランスを取ることによって、上つまり上半身のバランスも取れていきます。
あまりに症状がひどい場合や、何度か治療を受けても改善が見込めない場合は、首
にカラーを装着する場合もあります。
これらの治療によっても症状が軽減しなければ、脊髄造影などにより頚椎の変性
と障害の程度を厳密に確認した上で、手術がおこなわれます。
手術
手術の方法と切除すべき部位は、検査の結果によります。前方固定術は、頚椎の
前方から手術します、神経根を圧迫する原因の椎間板や可能ならば骨棘を切除した
あと、骨移植のよって椎体と椎体の間を固定します。
脊髄が圧迫され、しかも脊柱管が狭くなっている場合は、首の後ろ側から手術さ
れます、椎弓(脊髄の後方にある脊柱管の後壁をなす骨)を切除して脊柱管を広げ
る椎弓切除術がおこなわれます。入院期間は1〜3ヶ月位になります。
保存的療法で大体の場合はどうにかなる場合が多いことと、手術の場合は術後に
頚椎の可動性が悪くなったり、変な痛みが残ったり、最悪痺れが取れないという場
合もありますので首の手術は慎重に決められなければなりません。