症状
肩を動かすと痛く、腕を上げたり、背中に回したりすること、たとえば髪をとか
したり、背中のフォックをしたりする動作ができなくなります。
特に、五十肩の起こり始めは症状が強く、痛みの為によるも眠れなくなったり、
起床後は肩関節のこわばりと痛みがひどくて日常の作業が行えないなど、かなりつ
らいものです。夜に寝ていても痛みが続く人もいらっしゃいます、どんな角度をと
っても常に痛みが続く痛みの激しい人もいます。激しい痛みは長くは続かないです
が、夜に寝られないために不安になることもあります。
石灰沈着性腱炎の場合は、一般の五十肩と違って、腕を60度の角度に上げたとき
に痛みが起こります。回旋腱板にたまった石灰が、その直上にある肩峰下滑液包の
中に破れこむと、激しい痛みが起こってまったく腕を動かせなくなってしまいます
。
検査と診断
50才前後の人が、肩関節とその周囲が痛み、動きが悪いときには、五十肩が考え
られます。五十肩では、X線写真上はほとんど変化がないか、あっても軽度の変性
しか認められません。ただし、石灰沈着性腱炎の場合は、石灰の沈着像がみられま
す。女性にやや多く、ホルモンバランスの以上によるものも考えられています。