治療
おこり始めの痛みが強い場合は、関節内や関節の周囲に副腎皮質ホルモン剤と局
所麻酔剤を整形外科では使う場合が多いでしょう。しかし、この注射を長く続ける
と、関節部の柔らかい組織が硬化することがあるため、週に一度以上は行わないで
、数回でやめます。
また、肩の背中側の肩甲上神経に局所麻酔をする場合もあります。夜間の痛みに
対しては、座薬の鎮痛剤が使われることもあります。
動かしたときの痛みはしばらくすると軽くなり、肩の運動制限が主になってきま
す。この時期には、温めたり軽い運動をしてもらったり、マッサージも効果的です
。
一般的にはアイロン体操などのように前かがみの姿勢で、腕を前後左右へ振り子
のように振ります。このときにアイロンなどの多少重いものを持って行うと回旋腱
板と肩峰も接触が避けられて、より効果的ですが、肩甲骨自体の動きの悪さが邪魔
をして肩関節に負担が掛かって症状が出現していますので、肩甲骨周りの筋肉や、
回旋筋腱板を緩めてあげることが最も効果的です。
ある程度動かさなくてはいけない時期に動かさないでいると、肩の可動制限が残
ったままになってしまうこともありますので、ある程度の時期が来たら、腕をよく
まわしたりすることも必要になってきます。