症状
まぶたが自然に下がってきて目を開けていられなくなる眼けん下垂、逆に目をし
っかりと閉じることができないと眼、眼球が動かなくなり、特に左右の目の視点が
合わなくなって物が二重に見える複視などがおこります。
首、肩、上腕の筋肉に脱力が起こり、腰から下肢へと広がります。顔やのどの筋
肉に障害が起こると、物をかんだり、飲み込んだり、声を出すことが難しくなりま
す。時には呼吸筋がまひして、生命に危険が及ぶこともあり、このような重症な状
態をクリーゼといいます。
ふつう、一日のなかでも症状の変化があり、午前中は良いのですが、午後から悪
くなってきます。また、不眠や精神的ストレスがあったり、天候不順のときに調子
が悪く、抗生物質や筋弛緩剤などの薬剤の服用、感染症、月経、妊娠、出産などが
誘引となって症状が悪化します。
長引くと、休息しても筋力は回復せず、常に筋力が低下し、筋肉が萎縮すること
もあります。
検査と診断
筋力を増す即効性の抗コリンエステラーゼ剤を使用して筋力の回復を確かめたり
、筋電図による検査、また、甲状腺や胸腺の検査、免疫学的検査などが行われます
。