リンパ系の働き
体内に侵入してきた細菌は、リンパ系を流れる間にリンパ節でとらえられます。したがって、ここに最近が感染し、炎症を起こしてリンパ節が腫れることが多いのですが、リンパ節はここで最近を食い止めて、感染が全身に広がらないようにしています。子どものリンパ節の働きは特に活発で、細菌などが捕らえられて炎症を起こし、リンパ節が腫れることが多いのです。
また、腸管から吸収された栄養素は、肝臓へ行く門脈という静脈へ直接入るものもあるのですが、脂肪などは大部分が腸管近くのリンパ系にいったん入り、それから門脈系にはいる仕組みになっています。いったんリンパ系を経由することによって、腸で吸収された栄養素に含まれる毒素が取り除かれるのです。リンパは、一般に無色、透明のさらさらした液体なのですが、腸管から吸収された脂肪を含むために、腸管近くのリンパは白くにごっていて乳びと呼ばれます。
また、リンパ節は、体にとって有害な物質が入ってくると、その物質(抗原)と結びついて毒性を封じてしまう抗体(免疫グロブリン)を作るなどの免疫に関与するはたらきもおこなっています。