慢性ITPの治療
副腎皮質ホルモン療法、脾臓の摘出、免疫抑制療法の三つが治療の柱です。
まず、副腎皮質ホルモンを内服し、二ヶ月から一年間様子を見ます。
これで血小板数が正常化しなければ脾臓を摘出します。
それでもまだ十分に血小板数が増えてこない場合には、免疫抑制剤を内服する免疫抑制療法を行います。脾臓は摘出したほうが結果がよくなります。
脾臓は、寿命のつきた血球を破壊したり、免疫に関与する免疫グロブリンを作っている臓器で、子どもは摘出すると細菌などの感染に対する抵抗力が低下するという説もあって、慎重に検討したうえで摘出されます。大人は摘出しても支障はありません。