どんな病気か
血管がもろくなったり、血管を支えている支持組織に病的な変化が起こったりして出血しやすくなって紫斑ができるものを血管性紫斑病といいます。
いくつかの病気がありますが、代表的なのはアナフィラクトイド紫斑病(アレルギー性紫斑病)、単純性紫斑病、老人性紫斑病、遺伝性出血性毛細血管拡張症の四つです。
このうち、治療上問題となるのはアナフィラクトイド紫斑病と遺伝性出血性毛細血管拡張症です。
アナフィラクトイド紫斑病は、紫斑病全体に占める割合が高く、合併症として腎炎がおこることがしばしばです。また、遺伝性出血性毛細血管拡張症は遺伝性の先天的な病気なので、根本的に治す治療法がありません。
これに対し、単純性紫斑病と老人性紫斑病は、出血が止まらなくなったりすることがなく、治療の必要もない心配のない紫斑病です。