◎特徴的な三つの症状が現れる
症状
大部分の人は甲状腺が腫れて大きくなるため(甲状腺腫)、首が太くなったように見えます。
また、脈が速くなって数が増え、1分間に120ぐらいになることもあります(頻脈)。このため、安静にしていても動悸を感じたりします。
約半数の人に眼球が前方に突き出てくる症状が起こります(眼球突出)。
この甲状腺腫、頻脈、眼球突出がバセドウ病の代表的な症状で、メルセブルグの三主徴と呼んでいます。
そのほか、汗をかきやすい、手指が震える(振せん)、からだがだるい、体重が減ってやせてくる、食欲が旺盛になる、神経過敏になって精神的に不安定になる、下痢が続くといった症状のほか、女性では月経の異常がおこることがあります。
微熱、最高血圧の上昇、不整脈(大部分が心房細動)などの症状もみられます。