■糖尿病性網膜症つづき
出血や白斑が増えてくると、網膜は映像を捉えることができないばかりか、縮んではげてきます。これが網膜はく離です。
また、網膜病変で新しく作られた血管は、その全部の硝子体にも入り込んで出血します。こうなると病変は網膜だけにとどまらず、増殖性網膜症というかたちになり、ついには失明します。
網膜出血は突然現れることもあり、このときはいままでよく見えていた目の前に、すすのような幕が下りたような感じがして見えにくくなります。
治療には、出血を防止するレーザー光線を照射する光凝固や、硝子体の病変を取り除く硝子体切除手術がおこなわれますが、完全な視力の回復はできません。