■鼻骨損傷 つづき
症状としては、ほとんどの場合に鼻血が出て、鼻のなかの粘膜が腫脹して鼻が詰まった感じになります。
ケガの直後にはっきりしていた鼻のゆがみは、3〜4時間も経つと腫れのためにわかりにくくなります。ケガから一週間前後には腫れも引いて、再びゆがみが目立ってきますが、このころが本格的な治療のタイミングで、それ以降は骨折部がそのままに固まってしまい治療が難しくなります。
受傷後一週間ぐらいなら、鼻の穴から器具を挿入して骨折部を押し上げたり、外側から折れ曲がった骨を指でまっすぐに戻すだけで、たいていは整復できます。受傷後1〜2ヶ月もたった場合は、手術によって骨折部の癒着をはがしてから整復がおこなわれますが、数日の入院が必要となります。