■顔面骨折
人間の皮膚は鈍い外力には案外強く、皮膚には傷がないのに、その下の骨だけが折れることが良くあります。顔の場合も同様で、顔面を打ったとき、皮膚は破れなくて前頭骨、頬骨、上顎骨、下顎骨などが折れることは結構多いでしょう。いずれの場合も、顔が変形して左右が対称でなくなり、手術が必要になります。
また、目から上を損傷すると脳脊髄液が鼻から水のように流れ出たり、脳そのものが損傷されることがあります。目から口までの中部顔面の損傷は、鼻呼吸、嗅覚、視力などの機能的な障害が起こるものです、口から下の場合は下顎骨やはが損傷されますから、咀嚼や発声がうまくできないなどの障害が起こります。