◎赤血球の寿命と骨髄の働き
赤血球は骨髄で作られていて、寿命は120日です。この日数を経過したものは、肝臓で胆汁を作るさいの材料として利用されたり、脾臓で破壊されたりしています。
骨髄では、寿命が尽きて消失した分だけ赤血球を作り出しています。したがって、健康体であれば、いつ調べてもその人の赤血球数は一定しています。
また、赤血球を作り出す骨髄の予備能力は大きく、いざというときには、通常の6〜8倍の量の赤血球を作り出すことができます。したがって、出血などで赤血球が多少失われても、すぐに取り戻すことができます。
消失する赤血球数が骨髄の能力をこえていたり、骨髄で必要なだけの赤血球が作られなかったりすると、貧血が起こってきます。