◎のぼせ
発熱をともなうときにはウイルス、細菌による感染の疑いがあります。不適当な暖房などで上半身が熱いときはのぼせますし、寒くてもかえってのぼせる人や、恥ずかしいときにのぼせる「のぼせ症」や「赤面症」もあります。
更年期障害や熱中症初期にのぼせが出ることもあります。心臓の動悸が激しいときには、バセドウ病、自律神経失調症なども考えられます。のぼせや動悸は、更年期障害や自律神経失調症とされがちですが、甲状腺の病気や多血症のことがあるので注意が必要です。
降圧剤の血管拡張剤を服用すると顔面が紅潮し、のぼせることがあります。
◎寒気と冷え
冷たい物の食べすぎや睡眠不足などでも寒気を感じますが、ゾクゾクするさむけ、そして発熱ということになれば、やはりウイルスや細菌による感染症、敗血症が考えられます。
特に多いのは、急性の腎盂腎炎、扁桃炎などです。
農業従事者など腰・手足が冷え、疲れやすい状態がおこりますが、それが女性の場合には卵巣機能不全や月経異常ということがあります。
心不全や甲状腺機能低下症のときには、冷えるだけでなく、全身が硬くむくみます。
手足など末梢性のひえがあるときには、動脈硬化症、ピュルガー病、脈なし病ともいわれる大動脈炎症症候群、寒冷により手足が白くなり、その後紫色になるレイノー病などが考えられます。