◎鼻汁が変わる
急性鼻炎の場合が多いのですが、はじめ鼻の中が乾いて痛いような感じがし、水性の鼻汁が出て、だんだん濃い、膿のようなものになります。
さむけや熱が伴います。急性副鼻腔炎では、多く片側の鼻づまりがひどく膿汁がでます。
慢性鼻炎でも鼻づまり、膿汁を出します。慢性副鼻腔炎でも同様です。
◎鼻がつまる(鼻閉)
扁桃肥大やかぜの初期によく起こる症状です。鼻のガンは見逃せない原因です。片側性の血が混じる鼻汁が続くようであれば、早めの診察がよいでしょう。
◎鼻血が出る
鼻を打ったときや強くかみすぎたとき、何かで鼻内を傷つけたときにはだれでも出血します。出血しやすい場所がな鼻とのどの境にあります。
高血圧や心臓の病気、肝臓の病気、白血病、紫斑病など出血を伴う病気のときも、しばしば出ます。
鼻茸(はなたけ)(出血性)、悪性腫瘍、鼻ジフテリア、月経時のほか、交通事故の際の鼻血は頭蓋底骨折の場合があるので、注意しなければなりません。
◎臭覚の異常
鼻の病気のために嗅覚神経がおかされて末梢神経に臭気が届きにくくなる関係から、臭覚がにぶくなることがあります。かぜや副鼻腔炎のときに起こります。
臭覚が過敏になることもあり、ヒステリー、神経衰弱、妊娠、月経時などによく見られます。また実際には匂いがないのに、においを感じること
◎くしゃみ
ある物質に対するアレルギーによるのがアレルギー性鼻炎で、多くは目のかゆみ、くしゃみ、鼻汁、鼻づまりの症状がみられます。有名なスギの花粉によるものは早春に、ブタクサによるものは夏から秋におこります。
これに対し、血管運動性鼻炎では、特にアレルギーを起こすものが見当たらず、くしゃみや急な鼻汁がみられ、目の症状はすくないのがふつうです。