◎くちびるの異常
かぜのときのヘルペスなどのほか、くちびるがあれる場合には、急性胃炎、熱の出たときがあります。ただれる場合には性病も考えられます。
貧血の人は色が薄く、紫がかっている(チアノーゼ)のは先天性の心臓病や弁膜症、タバコをたくさん吸う人などに多いのです。下唇がけいれんを起こすときは、脳・神経疾患の初期症状に気をつけなければなりません。
くちびるの両端が割れるのは、胃腸の悪いときや、かぜ、ビタミンB2欠乏症に多く見られます。
◎口の異常
ほおの内側や舌などに白いものができて痛いのはアフタ性口内炎、ベーチェット病、白板症、子供の場合には、はしかなどが考えられます。口腔カンジダ症では白いブツブツが広がるようになります。口の中がはれるものには口の粘膜の病気があります。
破傷風やあごの病気のために、口が開きにくくなることがあります。
◎口が臭い
歯槽膿漏や歯肉炎のほか、のどの病気、肺壊疽など呼吸器の病気、慢性胃炎、胃がんなど消化器の病気でも臭くなります。病気でなくても、歯をよく磨かない人やタバコをすう人の口は臭いです。
◎口が渇く
精神的に緊張したとき、入れ歯をしたあと、高熱・下痢の場合などのほか、全身的には糖尿病、局所的には口内炎がある場合に口が渇きます。