◎声がかれる
喉頭炎、喉頭ジフテリア、喉頭がんによるほか、声帯ポリープや反回神経まひなどによっても、こえがかれることがあります。もちろん、単なる声帯の使いすぎやかぜによってもおこります。
また肺がんのときや、甲状腺機能低下症でも声がかれて、しゃべりにくくなるときがあります。
◎くちびるがはれる
数日のうちに、首がはれて痛むものには、おでき、リンパ節炎、急性蜂巣炎があり、だんだんグリグリができて長く続くのはリンパ節の病気を考えてよいでしょう。
甲状腺がはれるバセドウ病や甲状腺腫もくびの前がはれて見えます。バセドウ病は女性に多く、眼球突出、動悸や多汗が主症状ですが、甲状腺のはれは意外に気づきにくいものです。
◎首が痛い
首が痛い場合には、手を使う仕事をしている人に見られる頸肩腕症候群、頸椎の骨折・脱臼、寝たあとの片側の首が痛む寝違え、肩こりと一緒に首から後頭部にかけて不快な痛みがくる緊張型頭痛などが考えられます。
◎首が曲がる
首が曲がってくる斜頸や、首が回らない頸椎の脱臼、後縦靭帯骨化症もあります。後縦靭帯骨化症では手の知覚麻痺や歩行障害を伴います。
首の筋肉が硬直し、発熱・頭痛・吐き気を伴うときには、脊髄の病気、髄膜炎、脳炎、くも膜下出血に注意しなければなりません。