◎のどが痛む
最も多いのはいわゆるかぜです。咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎、扁桃周囲膿瘍では熱も高く、そのほか、咽頭ジフテリアなどが考えられます。
咽頭・喉頭炎では、のどがかわいてヒリヒリし、発熱・頭痛を伴います。扁桃炎では、痛みが耳にひびき、つばを飲み込むのも痛く口をあけにくくなります。ジフテリアでは、扁桃に白い斑点か膜がつきます。
◎のどがかわく
夏の暑い日に運動をしたり、入浴のあと汗をかくと、のどが渇くのは当然ですが、特に汗をかかなくても、乾燥したところにいるとのどがかわきます。これは健康な人でも当然おこる生理的な現象で、水分を取れば治ります。
また、非常に緊張したり興奮したときにも、のどが渇いて水をどんどん飲むことがあります。この場合は一時的なものですから、当然尿が多くなり、心配は要りません。
鼻がつまり、口だけあけて呼吸していると、のどがカラカラに渇きます。いっぽう、塩辛いものをたくさん食べたり、酒類を飲みすぎると、のどが渇いたように感じます。これらすべての現象は一時的なもので、一晩過ぎて原因がなくなれば治ってしまうようなものです。
しかし、特に運動もしないのに一日中に何リットルも水を飲んだり、毎晩のように夜中に水を飲みに起きるような状態がおこることがあります。
一般には尿の量も増えていきますが、尿崩症や糖尿病などがないか、奥調べてもらう必要があります。腎臓の病気、腎不全(尿毒症)でも、のどが渇きますし、顔や手足にむくみがあるときは、甲状腺の機能が低下している場合もあります。
病気で熱の出ているときには、のどが渇くのは当然ですが、高血圧症や心臓病で利尿薬をたくさん飲んでいるために、のどが渇くことがあります。
薬を飲んでいてこのような場合は、よく主治医に相談して、やたらに水を飲むような状態は避けるべきです。