◎皮膚の色が変わる
紅班のできる病気で感染症以外にも各種の紅班症、赤あざ(血管腫)、酒さ(赤鼻)の場合があります。赤あざは生まれたときからある赤い斑点で、酒さは酒飲みに多く見られ、鼻のさき、ほおやあごにみられる赤い血管拡張です。
赤い色のほかには、そばかす、しみのような色素沈着症、白班を生ずるしろなまずがあります。
黒色になるアジソン病、ほくろなど、紫斑のできる紫斑病、黄色くなる胆石症や肝炎などによる黄疸があります。
◎皮膚がかゆくなる
かゆみは皮膚病の特徴のように思われていますが、自覚症状としてあらわれるものはそう多くはありません。湿疹、薬や化学物質に触れてできるかぶれ、浮腫性で引っかくとはれるじんましん、皮膚掻痒症、神経皮膚炎、陰部や足の指間にできる湿疹様の白癬、他人から感染して皮膚の柔らかいところにできる疥癬、中心に水疱を持った赤い丘疹である小児ストロフルスなどがおもなものです。
全身病によるかゆみとしては次のようなものがあります。
糖尿病のときには、全身がかゆくなることがあります。そのほか皮膚のかゆみを強く訴える神経症があります。
そのようなものでも、かき続けると慢性湿疹のような皮膚変化を帯びてくるものです。