◎変形性頸椎症
背骨の加齢的変化により、背骨の辺縁の骨の突出(骨棘)ができたり、背骨の関節が肥大したり、椎間板が変性し突出したりして、さまざまな変形が生じます。この背骨の変形を伴った変化が頚椎に生じ、首、肩、肩甲骨周囲の痛みを伴った場合が変形性頸椎症です。このようなレントゲン写真で見られる背骨の変形は中年以降の人にはごく普通に見られるものであり、通常は病的な意味がないことが多いのです。あくまで頸部痛などの症状を伴った場合が治療の対象とされます。
中年以降の人に多くみられます。症状としてはくび、肩、肩甲骨周囲の痛みが生じます。首を後ろにそらすと首から肩にかけて痛みが生じ、頸椎の動きが制限されることがあります。
頸椎の捻れやゆがみによって神経的な圧迫や、筋肉の過緊張が起こり症状が現れやすいので、首まわりの筋肉の硬さと頸椎の歪みをしっかり触診し筋肉はほぐし、頸椎はやさしく矯正するだけでも軽度の症状は消失しやすいでしょう
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