治療の仕方
かゆみをとめる薬は止痒やく(しようやく)と呼ばれています。
■内服療法
・副腎皮質ステロイド薬
アレルギー症状や炎症症状が強いときに使われます、副作用に十分注意する必要があります。
・抗ヒスタミン薬
かゆみを起こす原因であるヒスタミンを抑える薬です。
神経質で、いらいらしていて、かゆみが強いときは、精神安定作用が強い抗ヒスタミン薬が効きます。
・抗アレルギー薬
内服薬ですが、ヒスタミンなどのかゆみの元になる物質が細胞から出てこないようにする薬です。一般に抗ヒスタミン薬より、アレルギー症状を抑え、かゆみを止める働きが強いといわれています。
・精神安定薬
かゆみをとめるのに使われていますが、おもに心因性のかゆみが現れている人に使われます。ただ、自分でで勝手に使わないほうが良い薬です。
他に、古くから使われているものに、カルシウムがあります。これは神経を鎮めるとともに、血管壁を丈夫にして皮膚の腫れをひかせ、かゆみをとめてくれます。
■こう薬療法
こう薬の中にかゆみ止めが含まれている物を使います。
ただし、皮膚の一部に限局しているものに使われるのであって、広範囲の全身に広がっているものでは、必ず内服療法を併用することが必要となるでしょう。
■光線療法
人工太陽灯照明が一時的にかゆみをとめることがあります。人工太陽灯に用いられる光線は長波長の紫外線で、アトピー性皮膚炎や乾癬の治療に効果があります。