湿疹
症状として急性型と慢性型とがあります。急性型は1かゆみが強く、2皮膚は赤くなってジメジメし、3皮膚の変化はさまざまで、ひとつのうちに多くの発疹型は含まれています。
つまり、はじめは粟粒ほどの大きさの、小さな水疱を持った丘疹で、これが点状に散在しています。だんだんむらがって、それらが固まってきます。そのまわりには、新しく小さな丘疹ができてきます。引っかくと、皮膚が破れて、ジメジメした皮膚面をつくってきます。このために、湿疹と呼ばれます。さらに、このうえにほこり、細菌、皮膚からはがれてきた老廃物がまじって、かさぶたをつくってきます。
この急性湿疹のとき、適当な治療がなされないと、だんだん皮膚が厚く、かたくなってきて、表面が粗くなってきます。これが慢性湿疹です。
原因としては、はっきりわからないことが多いです。
治療は基本的には副腎皮質ステロイド軟こうの使用が基本です。湿潤していたり、細菌感染が加わっているものに対しては、抗生物質を含むステロイド軟こうが使用されます。
広範囲のもの、かゆみが強いものでは、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服が併用されます。夜間かゆみが強くなるときは、就寝30分前に抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、あるいはそのほかの睡眠薬が使用されます。