◎接触性皮膚炎(かぶれ)
外側からの刺激が直接皮膚にはたらいて、その部分に限って起こる湿疹
性の病変です。接触部位に一致して赤く腫れ、ブツブツが出てきます。又
、丘疹が小水疱となって破れ、ジメジメして、ほてる感じのすることもあ
ります。炎症が強いと赤くなった部分が全体にはれてくることもあります
。慢性の、かぶれ、では、皮膚が厚く、かたくなるとともに、表面が粗く
なります。
原因としては、酸、アルカリ、その他の毒物の接触のように、ただ一度
でも刺激がはたらいて、その直後にあらわれる(毒性、一次刺激性)物と
、何回か繰り返して刺激がはたらいているうちに起こるもの(アレルギー
性)とがあります。
毒性、一次刺激性の、かぶれ、は、濃度が高かったり、作用時間が長い
と、誰にでも起こるものです。いっぽう、アレルギー性の、かぶれ、は、
低い濃度でもおこり、個人の体質が関係してきます。重金属(ニッケル、
クロムなど)やうるしなど多くの物質がアレルギーを起こします。
治療としては、副腎皮質ステロイド軟こうの使用が基本です。抗アレル
ギー薬、抗ヒスタミン薬の内服が併用されます。広範囲であったり、炎症
症状が強く、腫れがひどいときは、副腎皮質ステロイド薬の内服がありま
す。
予防として、かぶれの原因を確かめるパッチテストがおこなわれます。
確認できた原因物質には、接触しないことが予防になります。
◎化粧品のかぶれ(化粧品皮膚炎)
顔面の黒皮症(顔が黒くなる)や、香水やオーデコロンがついた皮膚に
直接日光がはたらくと、皮膚が黒くなる、ベルロック皮膚炎は、ほとんど
見られなくなりました。しかし、化粧品の使い方を誤って、皮膚炎を起こ
したり、化粧品が毛穴につまって、ニキビになったりすることも良くあり
ます。