○眼底検査
眼底は網膜、動脈、静脈、毛細血管などで構成されますが、全身の血管の変化が反映される部位で、しかも眼底鏡や眼底カメラで直接観察できます。このため、高血圧や動脈硬化、糖尿病、あるいは脳腫瘍などの病態について、重要な情報を与えてくれます。
糖尿病では早期発見の変化が網膜にもあらわれますが、蛍光色素を静脈注射して網膜の血管を映し出す蛍光眼底検査が非常に有効です。
きちんと検査するためには瞳孔を開かせる必要があり、検査後しばらくの間、まぶしかったり、時には充血したり、近くの文字が読めないという不都合が見られることがあります。また、緑内障の場合は悪化させる恐れがあるため、事前に医師と相談するようにしましょう。
○生化学自動検査システム
日常検査で実地される肝機能検査、腎機能検査、総タンパク、アルブミン、電解質、コレステロール、尿酸などは全自動の生化学検査機器を使用して測定されます。採血後、血液を凝固させたうえ、遠心器で血球部分と血清を分離し、全自動の機械にのせるだけで,一定時間後に指示した項目の結果が示されます。
また、赤血球や白血球などの血液学的検査、尿検査、免疫学的検査などでも、同様な自動機器が使用されています。計測時間も大幅に短縮さえ、診察予約時間の一時間前に採血をすれば、診断時には結果がそろうという検査が多くの病院で実施されています。