◎おもな症状と手当て
○なんとなく元気がない
よく観察している親が、なんとなくふだんと違うといったら、大変重要な意味をもつことがあります。直感をみがくと同時に、そう感じたら、受診するようにしましょう。
○顔色がおかしい
暗紫色・・・チアノーゼといいます。くちびる、爪などにあらわれますが、顔全体になることもあります。急になった場合には呼吸か心臓に重大な問題が生じたか、あるいは、泣き入りひきつけのように安全な状態かどちらかです。
蒼白・・・急に蒼白になったら、原因はいろいろです。低血糖やてんかん発作も、泣き入りひきつけでも蒼白型があります。くり返すとき、反応がにぶいなどのほかの症状を伴うときには医師の判断が必要でしょう。
黄疸・・・多くは新生児期、乳幼児早期のうったえです。心配のない母乳性黄疸と病気の場合があります。乳幼児期以降に目の白い部分が黄色い場合には、肝臓疾患の可能性が考えられます。
○哺乳不良
慢性の哺乳不良は、心臓疾患、呼吸器疾患、神経疾患などの病気のほかに、さまざまな原因があり、小児科医の判断が必要です。急性の哺乳不良は、感染症が最も多い原因です。呼吸器感染、胃腸炎、尿路感染などがあります。
発熱がなくても、哺乳が少ない状態が2〜3日続くと、脱水におちいることがあります。ふだん飲む量の三分の二以下に減っていれば受診したほうがよいでしょう。熱やせきが原因の哺乳不良では、それらの治療が先になりますが、時には輸液をする場合も有ります。